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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第14章 邂逅する少女
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門番の悲哀

「貴女は……?」


「はじめまして、聖教会のマリィ=ベルです。

お気軽にマリィと呼んで下さいませ、学長の妹様」


「あ、はじめまして……学長?姉は理事では?」


「ああ……いえ、学長も兼務されてますのと、

そちらの立場で接することが多いのでそう呼びましたが、

確かに理事と呼ぶべきでしたね」


「あ、いえ……」


引っかかっただけで、正直私としてはどちらでもいいと言うのが本音ではある。


「それより、門番さん?

この方達の身元はマリィ=ベルの名において保証いたしますので、通していただけますか?」


「……それは、まぁ、構いませんがね」


と、門番はバツが悪そうに目を逸らした。


「何か?私の保証では不足ですか?」


「いえ、そういう訳ではありませんが、

あまり、そう……なんというか、ご自由にされると我々の立つ瀬が……その、ねぇ?」


「なんですか?歯切れが悪いですね」


なんとなくだが、察した。


『フォーグログ』において、聖教会の立場が強いのはやり取りを見ていると、外部の人間である私にも察せる。


だが、門番は憲兵であり、聖教会とは別組織にある。


だから、こうして正規の手順を踏まずに特例を認めるのは、聖教会が強い立場を持っているとはいえ、よろしくはないのだろう。

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