表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第5章 戦い続ける少女
105/1085

叱咤

宿につくと、事情を話し、少女を私のベットで寝かせた。


「外傷もそうだが、疲労の度合いが酷いな……」


そう言って、エル兄さんは少女に気功を送りこんだ。


「セレナ、私はいいから、先にあの子を回復させて」


「それは構いませんが……いいんですか?この人は話しかけたら、襲ってきた人なんですよね?」


「それは……」


「正しく対処出来ていれば、そんなことはなかった。

それでなくとも下手なちょっかいをかけなければ、戦う必要はなかった。

ハッキリいうと、お前の判断ミスだ、クリス」


「……はい」


「ちょ、ちょっと、貴方。

クリシュナさんのお兄さんか知りませんけど、乱暴な言い分じゃありませんの!?」


「行動には責任がつきまとう。力あるものなら尚更な。

クリスもなまじ人より力を持っている分、使いかたを考えなければならない。

それに、間違えた時に叱るのは兄として、当然の役割だ」


「……っ!」


「エル兄さんの言う通りです。だから、セレナ、お願い」


「わ、わかりました……」


セレナが少女に『神仙術』をかける。


少女の顔色が少しよくなったように見える。


「クリス、こっちに来い」


「は、はい……」


「オレの腰のホルダーに、常備してある栄養薬がある。手が離せないから自分で取って、飲め」


「あ、ありがとうございます」


言われた通り、薬を飲んだ。


エル兄さんは口調は厳しいが、気遣いを怠らない人だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ