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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第14章 邂逅する少女
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彼女のいない馬車 27

「…………」


「言葉の意味がわからないとは思わないが……

選ばせてやるから、選べってことだよ、どちらかを」


男は緑の銃身と通常の銃身、その両方のガンカトラスをつきつけた。


「っ……」


チヒロは苦虫を噛み潰したような顔で男を見上げた。


既に満身創痍。


回復は追いつかないし、逆転の手が思いつくはずもない。


「チヒロさんっ!!」


シンシアの声が響いた。


この騒ぎだ、馬車にいたシンシアは気付き、

起きて様子を見守っていた。


そして、チヒロの窮地を見た。


彼女に何が出来るはずもない。


それでも、声を出さずにはいられなかった。


その瞬間、男は声に気を取られた……ように感じた。


僅か一拍の隙……だが、その一瞬が勝敗を分けることもある。


「……『限界を超えていけ(サーキット・オーバーロード)』


「!」


全てのエネルギーをこの一瞬に賭け、チヒロは男に切り掛かった。


しかし、それでも男には届かない。


剣は虚空を切り、両手のガンカトラスからの反撃を受けた。


だが、チヒロはそれさえも覚悟の上だった。


「ーー『閃沙・獄路』っ!」


今のチヒロにとって、必殺のカウンター技を放つためにはーー

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