表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第14章 邂逅する少女
1037/1085

彼女のいない馬車 24

一、二週間前に投稿頻度を戻していくと言いましたが、

仕事内容がさらに忙しいほうに変わってしまい、毎日投稿はほぼ不可能になりました。

今後は週一で、投稿していこうと思いますが、

休日にある程度まとめて書いて予約投稿することで、

なるべくは出来る週は複数回更新出来るように頑張ろうと思います。

「これが、勇者の本気ーー!」


顔を認識出来ないはずの男の顔が苦悶に歪む。


チヒロは勝機はあると見た。


男の続く言葉を聞くまでは……


「ーーだと言うのなら、正直ガッカリだ」


「っ!」


男のガンカトラスの刀身が同時に離れる音が聞こえた。


刹那、チヒロは動揺を見せるが、すぐに剣を振るう。


しかし、その軌道が逸れる。


「!?」


気を取り直して、次撃を振るう。


が、それも逸れる。


否、逸らされているのだ。


何故……?チヒロは男の動きを注視する。


男は、曲がったガンカトラスの刃、左右で四本の刃をグリップから射出してはキャッチしてを繰り返し、まるでジャグリングでもしているようだった。


チヒロの目にはそれは遊んでいるようにしか見えなかった。


しかし、この状況で遊んでいるはずがない。


射出される刃は、巧妙にチヒロが振るった剣に当たり、その軌道を逸らしていたのだ。


手品の技術にミスディレクションというものが、ある。


注意を意図的に逸らすことで手品の種に気付けなくする技術だが、それと同じことが男のジャグリングでも起こっていた。


チヒロの死角、意図しない方向からの衝撃を剣に当てることで、チヒロの剣を逸らし続けていたのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ