彼女がいない馬車 22
すみません。暫く投稿が空きました。
理由としては、リアルで仕事、プライベート諸々で色々あったことと、
平行して執筆していた作品(超大器晩成〜)のモチベが低下して筆が乗らなかったことです。
そちらを書いてから、という義務感によって、こちらの執筆も停滞してしまいました。
向こうの停滞の理由は向こうの更新した時に書こうとは思います。
今日からまた毎日更新目標にしつつも、すぐにペースを戻せるかわからないので最低限週一くらいには戻していけたらと思っています。
更新がない中で離れた方もいるかも知れませんが、
いるかわかりませんが、更新を待ってくれた方ら
そして自分自身のために、この作品を完結まで書き上げたいと思っていますので、これからもよろしくお願いします。
「…………さぁ?あの時はそう言う気分だったんじゃない?」
チヒロの言い訳にもならない言い訳は誤魔化しにもならなかった。
「それは記憶の欠如ですよ」
「っ!?」
「7、8割は記憶を取り戻したみたいですが……それでも不完全です」
「な、何がっ!?あ、アンタ、知った風な口を!」
「……」
男は別の反応をしそうになるのを抑えるように、ガンカトラスを手元で回転させて遊ばした。
そして、ふ、と短く笑った。
「残念ながら、今のあなたの記憶よりも、さらに進歩しているんですよ、あなたの身体は」
「な、なんでそんな事が言えるのよ……!」
「ーー」
その瞬間、男は引き金を引いた。
弾丸はチヒロの頬を掠めた。
「!?!!」
「別に信じなくてもいいんですが、今のはわざと外しました」
「な!?」
「反応……出来なかったでしょう?本来のあなたの能力なら対応出来たはずです。
それが出来ないのは精神と肉体の不一致によるものですよ」
「…………………………」
「自分でも感じてるんじゃないですか?
だから、出来るはずのことが頭から抜け落ちる」




