表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第14章 邂逅する少女
1030/1085

彼女がいない馬車 17

「ん……?」


男は右手のガンカトラスの銃身を宙に放ち、空中でくるくると回転させてグリップに嵌め直すという風に手元で遊ばせていた。


「失言だった、かな……?」


「あなた、やっぱり……!」


「はは、まぁ、いいじゃないですか」


男は視認出来ないはずの顔をさらに隠すように前からハットを押さえた。


「レディにとって自分は敵ですよ?

もちろん、こちらにとってもね」


「そうはいかない……!」


チヒロは剣を握り直した。


「あなたが"ワタシ"を……どこまで知ってるか、わからないけど……

知ってると言うのなら何でこんなことをするのか、

そして、ワタシが知らない"ワタシ"のことを話してもらわないといけない!」


チヒロにとって、まだ思い出せていない記憶というのは執着するに充分なものだった。


「はは、襲った手前、理由を求められるのは理解しますが、

流石に後の要求は欲張りじゃないですかね?」


そう言いながら、男はハットから手を離し、銃を構え直した。


口元には笑みさえ浮かんでいた。


「ま、いいですよ。こちらに勝てたならね」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ