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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第14章 邂逅する少女
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彼女がいない馬車 13

「……浅い、か」


男の一閃は、確実に左手の結合部を捉えていたが、両断には至っていない。


チヒロは体勢を立て直すためにそのまま距離を取る。


「自動修復……厄介ですね」


「……」


チヒロの肩からは血が噴き出していたが、徐々に勢いがおさまっていく。


それは急速に傷口が塞がる、チヒロの"機能"だった。


一方でチヒロは男の銃を見る。


銃身が変わった形状だとは思っていた。


まるで、そこだけ剣を埋め込んだように、銀色の中身部分だけ膨らんだ薄い板のような形状。


ただ、それが銃であることは確かで、その先にある銃口から弾丸が射出されたのは確かだ。


「銃剣って、そういう武器じゃなかったと思うけど……

随分と変わった武器を使ってるんだね」


「傷口が塞がるまでの時間稼ぎですか?」


「……ただの興味」


「ふ」


見え透いた嘘に、男からは嘲笑がこぼれた。


しかし、男は仕掛けてはこない。


そして、答えるように銃を下に下げながら見せた。


「ガン・カトラス、銃と刃物を同時に使えるようにした特注品です」

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