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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第14章 邂逅する少女
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彼女がいない馬車 12

「……あからさまなカウンター狙い、ですね」


「……」


間違いではない。


チヒロは撃ってくれば、左手でガードしつつ右手を振り抜いて、射撃後の隙を突こうとしていた。


ただ、どちらかと言えば相手の出方を見たかったのが大きい。


「まるで、こっちのことを知ってるみたい。

アンタ、何者なの?」


「……さぁ?」


認識が出来ない中で、男の口元が緩んだ気がした。


そして、こう続けた。


「認識出来ないのなら、他人ではないですか?」


「っ!」


男はカウンター狙いをわかっていながら、引き金を引いた。


一瞬の動揺、しかし、やる事は決まっている。


左手で防ぎながら、右手を振り抜く。


だが、動揺の分1テンポ遅れた。


男は低い姿勢で、カウンターの一撃を躱わすと、チヒロの懐に潜り込んでいた。


「しまっ……!」


左手を盾に後方に飛ぶチヒロ。


「遅い!」


しかし、その左手との結合部……つまり肩を銃身で叩かれた。


「うぐっ……!」


肩から血が出る。


その傷口は明らかに、切り口。


そう、厳密には叩かれたのではなく、斬られていた。

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