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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第14章 邂逅する少女
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彼女がいない馬車 3

「んー……」


とは言え、一緒にいることに不都合がある訳じゃない。


仕方ないといった形で、チヒロは寝転んだ。


スペースに余裕がある訳ではない。


セレーナは動けないし、貿易の品が所狭しと置かれているからだ。


どういった貿易品があるのか、という話はすでに話したあとだ。


まだ、チヒロが興味を持てる品だったなら、そこから話を広げられたのだが、残念ながらよくわからないモノで、

説明を聞いても、質問さえ思い浮かばなかった。


「……ごめん、少し眠るから何かあったら教えて」


「あ、はい」


チヒロは眠い訳でも、疲労感がある訳でもなかった。


ただ、気まずさから逃れるために、瞼を閉じる方法を選択しただけだ。


睡眠は充分足りていた。


だから、それは狸寝入りにしかならず、ついついと色々なことをチヒロはただ考えるだけになっていた。


ただ、時間の経過を待つために無駄なことを考えるだけの時間。


決して健全ではないことは、チヒロ自身わかっていた。


せめて、何か現状を打破する方法はないかと考えた。


「…………あ、そうだ。シンシアちゃん、今日ワタシが晩御飯作るよ」

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