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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第14章 邂逅する少女
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彼女がいない馬車 1

ーーーー



遡ること一日前、チヒロ、シンシア、セレーナは予定通り馬車で進んでいた。


この時点で遅れもなく、トラブルもなく順調と言えた。


厳密には積荷を狙った野盗の類いは何度も襲ってきた。


加えて、女性ばかりの馬車だ。


野盗にとってはカモに見えただろう。


しかし、そのいずれもチヒロが簡単に撃退してしまっていた。


「……暇だなぁ」


馬車に揺られながらチヒロは思わず、口に出してしまっていた。


「……あ、ごめん。手綱を任せてるのに、こんなこと言って」


「別に気にしませんわ。やることがないというのには同意出来ますし」


そう、馬車に乗ってる間、チヒロは基本的にやる事がない。


いや、厳密にはチヒロも手綱を引こうと思えば可能なのだが、

練度の問題と、移動中に襲撃を受けた際の対応のために、手綱は基本シンシアが持つこととなった。


故に、襲撃でもない限り、チヒロの出来ることと言えば、景色を眺めることと、シンシアと話をすることくらいだ。


最初の内はシンシアといくらでも話をすることが出来た。


しかし、それが数日と経つとネタは尽き、同時に二人はある結論に達した。


それは……『自分達は相性がよくない』ということだ。

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