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シナリオ『組織の女』
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「はぁ、大変な目にあいましたよ。
あのパンチ、当たってたら死んでましたよ?」
……
「え?まぁ、"彼女が人を殺すはずない"んですけどね。
でも、それとこれとは別です」
……
「とにかく、"ヒッチコック"はこれで暫くお別れです。
次は"誰になればいい"ですか?」
……
「あ、そうですか、じゃあ戻りますね」
……?
「任せてくださいよ。
私がそんな失敗すると思ってるんですか?」
……
「まぁ、確かに鈍い子ではないと思いますけど、"以前"も"今回"も気付かれてませんって」
……
「そうですねぇ……クレバーさもありますが、根は素直な子ですから、疑問に思ったら素直に疑問をぶつけてくると思いますよ」
……
「ね。そうでしょ?
ところで、そっちはどうでしたか?」
……
「わぁ、流石ですね。
心配はしてませんでしたけど、相手は"あの勇者"なんでしょ?」
……
「でも、昔のこととか、躊躇はなかったんですか?」
……
「あはは、そうですよね。
それにそんなんだったらこんなシナリオに乗らない、か」
……
「あ、はい、戻ります。合流地点は予定通りですね?
じゃあ、"電話切ります"ね。また、後で〜」




