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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第14章 邂逅する少女
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語るべきでない

実際のところそれが公平だと思う。


犯した罪は、その身分に関係なく裁かれなければならない。


……しかし、それはあくまで私の意見だ。


かつては私であったとしても、今、クリシュナなのはそこにいる彼であって、かつての私ではない。


だから、あえて意見は言わなかった。


「……そう、ですか」


「……なぁ、クリス。君は何者なんだい?」


「!?」


何かを察せられたか。


私が貴方の来世だと気付かれて何か不都合が起こるかと言うと、よくはわからない。


しかし、隠し通すべきだと思った。


昨日、ヤンカム王に対峙した時の私のように、結末を知れば、暗い感情を抱くことになるだろう。


それで未来が変わったとしても、それは決して好転ではないだろう。


「……今更、何を言ってるんですか?

私は私、それだけです」


「……」


クリシュナは私を見ていた。


暫く見つめられていると、クリシュナは苦笑した。


「まぁ、女性の隠し事を追求するのは紳士的ではないか」


「……」


クリシュナのそういうところに助けられたと思う反面。


私はかつてはこんな女たらしだったんだな、と嫌なことを考えた。

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