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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第14章 邂逅する少女
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今は

私は"クリシュナ"としての残留思念に半ば乗っ取られていたのかも知れない。


それもずっと以前から。


どことなく、立ち振る舞いもクリシュナの影響を受けていたのかもしれない。


ともかく、いつのまにか、名前を失ったことで自分をクリシュナだと思い込んで……そういえば、お父さんやお母さん、他のきょうだい達はどうだっただろうか?


愛称として、クリスと呼ばれ続けていたけど、本来の名前を知っているはずのみんなは?


ショウ兄さんは違和感に気づいたけど、それ以外の家族はどうだったんだろう……


いや、そもそも、私がクリシュナを名乗っていた謎は解けたけど、それ以前の名前を失っている謎は解けていない……


ーー


「まぁ、一歩前進した、とは考えられるか」


そう呟くと、私の部屋の扉を開けた。


部屋に戻ると、ドレスを放り投げたい衝動を抑えて、なんとか丁寧に脱ぐと、そのままベッドに倒れ込んだ。


……疲れた。


体力的にというより、色んなことがあって気疲れによるものが大きい。


身体を洗う気力も出ない。


今はただ、眠りたい。


ひたすらに。


私は、その欲望に抗うことなく瞼を閉じた。

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