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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第14章 邂逅する少女
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代替わりの時

「ぐ……ほっ……!」


同時に『エアスト』はヤンカム王の腹部、鳩尾の辺りを捉えていた。


図らずも、その痛みに悶絶したヤンカム王は膝から崩れ落ちて倒れた。


拳銃も転がっていった。


意識があろうとこれで自殺に走ることは出来ないだろう。


それでも、私はその拳銃を拾い上げ、

所謂、リボルバー式のシリンダー部分を力任せに引きちぎって壊した。


「王のまま死ねば、自分は王のまま……あなたの考えは一貫していましたが、理解出来ません。

死んでしまったら、それでお仕舞いじゃないですか」


私はヤンカム王の傍に行き、様子を確認した。


痛みで悶絶しているが、命に別状はないだろう。


念の為、窒息しないように仰向けに寝かせると、今度はクリシュナの元へ向かった。


クリシュナは青い顔をしていたが、それは精神的なものだ。


私はクリシュナの肩を叩いた。


「……終わりましたよ。

もっとも、貴方にとってはこれが始まりですが」


「……ああ、そう……だね」


「私に手伝えるのはここまでです。

後は貴方が頑張る番です」


それは決別の言葉だった。

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