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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第14章 邂逅する少女
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命より重いモノ

「王のまま、死ぬために……?」


私は大きく頷いた。


「この人の、王への執着を見ればわかりますよね?

自分の子供の命よりも優先したように、自身の命よりも優先すべきものだったんですよ。

この人にとっては」


「……」


ヤンカム王は顔を僅かに傾け、俯きがちになった。


影で目元が隠れて、表情が読めない。


「自分の命すら……何故、そこまで王であることにこだわって……」


「……くふっ」


ヤンカム王は吹き出した。


そして、そのまま、天を見上げて顔を押さえた。


「くは、はは、くははははっ!ふはっ、ふひひひふは!

ひひひひっ!きひひひひひっ!」


そして、狂ったように笑い出した。


「ち、父上!」


「ひははははっ!……ふざけるなっ!

たかが、王だと!?玉座のために命を捨てることがおかしなことだと言うのか!?

キサマがっ!王子たるキサマがっ!」


そう言いながら、ヤンカム王は手に当てていた手を横に振り抜いた。


「なっ……!?」


「笑わせるな!我が王家はな!

この玉座に座るために、血の繋がった親兄弟を殺して殺して、殺し合って!

生き残った者が、座り続けてきたんだっ!」

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