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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第14章 邂逅する少女
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王の執着

ヤンカム王がわざとらしく、ん〜〜?と唸った。


「なんだ、キサマは?

先程までと、言ってることが違うのではないか?」


「……勘違いしないでください。

貴方が酷い為政者であるという意識は、王子と一致してます」


「ハハ、ならばクリシュナに任せておけばよかろう」


そう言うヤンカム王を見て、私はこのヤンカムという人物をある程度理解できた。


「そうですか……わかりますか、王子?

この人は死ぬことなんて恐れていないんです」


「……!」


「……ハン、何を言う?朕は王たる器を見せたに過ぎんよ」


「それを、自分で言うのは滑稽ですよ」


ヤンカム王は私を睨んだ。


それに構わず、続けた。


「いえ、厳密には多少なりとも恐れはあると思います。

しかし、それ以上に恐れていることがあるから、命さえ投げ捨てることがあるんです」


「黙れ!朕が恐れるものなど、あるものか!」


無視をして、クリシュナを真っ直ぐ見た。


「それは、"王でなくなること"です。

だから、驚くことに"王のまま"死のうと挑発してるんです」

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