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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第3章 奴隷少女
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救命活動

「あ、あなた、大丈夫!?」


「ひゅー……ひゅー……」


少女は何かを言いたそうに、口をパクパクさせているが、苦しそうな呼吸の音以外聞こえなかった。


「待ってて、今助ける!」


少女の傍に駆け寄ると、少女の状態を観察する。


身なりは山に入るには軽装だと思ったが、特に外傷を受けた様子はない。


そう思い、衣服をはだけさせて、お腹を出したが――


「!?」


少女の肌は傷だらけだった。


だが、ついさっき負ったような傷ではない。


長い年月をかけて何度も負った傷のようだ。


「……だけど、これが直接の原因じゃない!」


少女が苦しんでいるのは、怪我などではなく、病気のようだった。


ならば、回復魔法よりも、気功(チャクラ)を送り込んだほうが、症状は改善する。


そう判断して私は少女のお腹に手を添えた。


その時だった。


「構わないで……ください……」


私が初めて聞いた、少女の声だった。

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