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4 芽吹きました

芽吹く


「あの……先輩」


夕飯が終わり、夕飯の片付けをしていると、後ろから声をかけられる。


「水蓮寺、どうかしたの?」

「私も何かお手伝い出来ることありますか?」

「もうすぐに終わるから大丈夫だよ。ゆっくりしてなよ」


そう言うと少しだけしゅんとする水蓮寺。はぁ、全く……こういう顔させたくないんだねぇ。


「じゃあ話相手になってよ」

「話ですか?」

「うん、単調な作業だし人と話している方が捗りそうだしね」

「……わかりました」


少しは機嫌治ったかな?


「夕飯は口にあった?」

「はい。凄く美味しかったです。それにあんな風に大勢で食事するのは久しぶりなので……その、嬉しかったです」

「それは良かった。俺としてはこのまま永住して貰いたいくらいだよ」

「ふぁ!?そ、それってどういう……」

「妹の相手をする人がいるのは凄く助かるからね」


あのハイテンションにまとわりつかれると仕事が進まないから本当にありがたい。


「そ、そうですか……」


ちょっとショック受けてるような?気のせいかな?


「ま、でも、水蓮寺がいれば生活は華やかになりそうだよな。一緒にいると楽しいし」

「……そんなことないです。私、暗いですから」

「そう?少なくともうちでは笑ってたじゃん。ああいう可愛い笑顔見れば自然と皆華やかになると思うけどね」


その言葉にしばらく黙ってから水蓮寺は聞いてきた。


「あの……もし、仮に先輩の家に一緒に住みたいって言ったら……先輩はどうしますか?」

「うん?まあ、親御さんの了承取れたなら全然いいよ。うちの母親は気にしないだろうし部屋にも空きはあるしね」

「……先輩的にはどうなんですか?その……私が傍にいて迷惑じゃないですか?」

「迷惑?まさか。それだったら家に連れてこないよ」


むしろ妹の相手をする人がいて本当に助かるだろう。


「でも、私が傍に入れば先輩の彼女が私って思われるかもですが……いいんですか?」

「それは光栄だね。水蓮寺みたいな美少女と噂になるなら悪くないね」

「……わかりました。最後に先輩……私が先輩にベッタリになったら……どうしますか?」


んー、さっきからなんだろうな。まあ、別にいいかと思いながら俺はサラリと答えた。


「ま、水蓮寺が俺なんかと一緒にいたいなら別に構わないよ。俺は水蓮寺のこと好きだしね」


この時の好きは普通にlikeの方だったのだ。まさかLoveに変換されてるとは思わないじゃん。でもさ、多分明確に理由があるとすればこの一言だと思うんだよね。そこから……水蓮寺という女の子が覚醒したのだろうと思う。



すみません、ここから不定期になります(^_^;)なるべく早く投稿できるように頑張りますが本当にすみませんm(_ _)m

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