表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/15

7

 死にたいな。なんて思いながら微分計算をしている。何のため? 生きるため。死にたいはずなのになんで生きるために頑張っているんだろうね。本当に死にたいんなら帰り道の歩道橋から飛び降りたら良かったよね。19時半、煌めく車と居酒屋の光。駐輪場の蛍光灯。私を殺してよ、なんて誰にも言えないから塾へ足を進める。

 小説に出てくる女の子みたいに心臓病で余命一週間にならないかな。そうしたらその一週間で思いっきりロリィタをして、大きなパフェとマカロンを食べて、原宿にも遊びに行ってみたいな。縁起でもないよね。だけど心のどこかでそう思っている。羨ましいよ、小説のあの子が。かわいくて、誰かに愛されて、そして乙女のうちに死んでいった。

 誰か愛してよ私を。そうしたらこんな事思わずにすむから。助けて、愛してよ。なんてここに書いても仕方ないよね。本当に。誰か助けてよ、愛して。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ