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 どうしょうもなく死にたくなること、私もあったよ。どうしょうもなく死にたくなって、爆音のヘッドホンでかき消そうとした夜。サディスティックなリフと感情の中で涙を流しながらどうしようもなかった。

 羨ましいよ、あなたが。切なさの中で死にかけているあなたは、とてもかわいい。私達の用いる意味で。18で死にきれなかった私は死にたい時、お酒を飲んで誤魔化すことを覚えてしまった。そしてアルコールに浸された神経細胞はもうあの頃感じていた切なさなんて受容しない。だから、あなたはかわいいままでいてほしい。そして、かわいいまま死んでほしい。だなんて縁起でもないよね。かわいいまま幸せになって、どんな形であれ。それが私の願い。このペガサスのブローチがあなたを幸せに届けてくれる事を祈っておくわ。

ノートと共にペガサスのブローチを預かった。曰く私のいない時に(そうじゃないとルールに反するでしょう)これを、どうしょうもなく死にたくなる、といった子へ、と。

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