アイマスク
光あれ
なんて昔の人は良く言ったもんだ
きっと
暗い暗い星空を
明るく見上げながら
毎日を過ごしていたんだろうな
それに比べて僕たちはどうだい
夜ごと身近な明かりの傍に集い
戯れに地面にへばりつき
光なんて
そこら中にありふれたものになってしまって
雨戸と遮光カーテンの隙間から
差し込む朝日が嫌だからって
アイマスクまでして眠りにつく
人工の光だけが
静かに部屋の中を照らす
誰も話をしない光が
冷たくベッドの亡骸を照らす
それだって
いつか消してしまうんだろう?
最近、新しいのを買ったの。
ありがとうございました。




