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トレジャーハンター ニャモメ団!  作者: 透坂雨音
第四幕 カタストロフに導かれて

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その後の話



 古代文明が生み出した遺物スフィア、それは今を生きる人々にとって超便利アイテムとして重宝されていた。飛空艇という大型のものから、消しゴムのような小さなものまで、その形や大きさは様々だ。だが大抵は、厳重な防護を固めた遺跡の中にそれは眠っている。

 しかし、そんな場所に眠っているスフィアを、遺跡から発掘して生計を立てる者達がいた。

 これはそんな者達、三人のトレジャーハンターのおまけの物語であった。






――幻想の妖精遺跡 フェアリー


 新生ニャモメ団は、新天地で活動を始めた矢先だったが、またもやトラブルに巻き込まれていた。


 その中で、訪れた新たな遺跡の名は妖精遺跡へとやってきていた。


 羽の生えたヘル変な生物が生息しているという噂のある場所だった。


「そりゃーね、世界広しといえども、常識的にいるはずのない生き物ってのはいるもんでしょ。恐竜とか、悪魔とか、天使とか、神々の使いがどうとか」

「神々の使いが若干、天使にかぶってるような気はするけどー。でもほら、ボクたち、亡霊にはあってるしー」

「だからってさあ!」


 ミリは精一杯の現実逃避をしながら、指をぴっととある方向を指し示した。


「あれはないでしょ、あれは!」


 その先には、宙を飛ぶ生き物。


『るりらるるりらるー』


 ミリ達の目の前には羽の生えたファンタジーな生物がいた。

 一匹(一体?)ではなく何匹も。

 しかも、じゃんじゃん魔法を使ってる。

 炎だの水だのバンバンだして遊んでる。


 ミリ達は、妖精の住む遺跡だと言われている妖精遺跡に来て、さっそく未知の生物を目にしていた。


「妖精が、おる」

「しかもたくさんいるねー。びっくりするくらい堂々といるみたいだねー」

「ふぇ、ようせーさんぱたぱた飛んでてたのしそうだね。あっ、ポロン挨拶しなくちゃ。えっとね、ポロンはねポロンっていうんだよ。よろしくね!」


 初めて見る生物に、距離をとるミリとケイク。

 しかし、ニャモメ団には警戒心が全く機能しない団員がいた。


「あ、こっちにもいる。挨拶しなくちゃ。よろしくねっ」

「ちょっ、ポロンちゃん」


 そこらにいる妖精達に挨拶しだしたフレンドリーポロンは、さっそく仲良くなっていたのだった。

 打ち解けて、一緒に遊んで楽しくなっている。


「出会い頭に誰とでも仲良くなろうとしない! 悪人だったらどうすんの? 一言目にはえらそーに高笑いして、二言目には世界滅亡とか言っちゃうような奴だったらさぁ! どーすんの! 実際王宮遺跡で散々困ったでしょ、困らされたでしょ!?」

「あははー、トラウマになってるー? そんな人間はごく一部で特殊な部類に入ると思うけどねー。でも確かに初対面の人に、いきなりフレンドリーすぎるポロンちゃんは心配になるかなー」

「ふぇ、ポロン何かおかしな事してる? 挨拶は初めて会った人とユーコー的にエンカツなコミュニケーションができるつーるだって、セツナさんが言ってたよ?」


 確かにそうだが、と色々経験してきてもまったく変わりのないポロンを前にして、二人は顔を見合わせる。


「はぁー、G並みの生命力と地獄耳並みの情報収集力を発揮して、あの悪人もこの国のどっかで活動してるみたいだしさ」

「警戒はしておかないとねー。ボクたち結構恨みかっちゃってるしー」

「ポロンよく分かんないけど、悪人さんだってきっと、お話すれば分かってくれると思う。お話する前にえいってやっちゃうのはめっだよ」

「ポロンちゃんはそうでも、あいつの辞書のオハナシの欄には、『ただし武力で』って書かれてると思うんだけど」

「ねー」


 やれやれと顔を見回した二人は、妖精と楽しく遊んでいるポロンちゃんをそのままにして、周囲を見回す。


 遺跡の中は毎度毎度、長年放置されていた影響で、全体的にカビっぽくて埃っぽい。


「さて、ライバルたちに邪魔されない内にさくっとスフィアを探しますか」

「今日はヒメカは風邪でお休みだから、まとめ役いないしねー」


 新生ニャモメ団の期待のルーキーである少女は、このあいだの「崇められたついでに村人の困りごとを解決事件」にて、無理をしたせいで寝込んでしまっている。


 なので、お留守番だった。


 スフィア探しに精を出す二人は、周囲を探索する。

 遺跡の中は人の手が入っていないものの、植物が生えてて自然豊かだった。


「風に種が運ばれたんだねー。それとも動物かなー。ちょっとしたお花畑が発生してるねー」

「埃っぽくなくて、かつ日当たりがよかったらそれなりに見れそうな光景なんだけどね」


 見るからに衛生環境が悪そうだったが、植物たちはすくすくと育っていた。


「こんなでも、これが健康的に育ってるってことはそういう関係のスフィアとか?」

「生育促進系のかなー」


 ポロンちゃんと仲良くなっている妖精を見てみると、その妖精が何かステッキのようなものを取り出して、キラキラとした光を振りかけていた。


 するとその下に生えていた花やら植物がぐんぐん育っていく。


「あれか。さっきの魔法とは違うの? ともあれ、何かすごい順当にスフィアが見つかったっぽいんだけど、そろそろトラブル来るんじゃない?」

「ボクたちトラブル慣れし過ぎて、トラブルがないのが不自然になってきたっぽいかもねー」




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