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トレジャーハンター ニャモメ団!  作者: 透坂雨音
第四幕 カタストロフに導かれて

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第43章 終焉の王宮遺跡 キングチェア



 遺跡を攻略し、ガーディアンを倒して文明の遺物スフィアをゲットする。それがトレジャーハンターのするべき仕事である。

 しかし、今そのトレジャーハンター達の腕を試すかのように、世界の危機が訪れようとしていた……。





――王宮遺跡 キングチェア


 王宮遺跡キングチェアにて待ち受けていたのは二人、世界に対して脅しをかけている悪人団のリーダーと一人の仮面の少女。


「よくぞここまでたどりついたな。……ふむ、三人、か」

「……」


 最奥にたどりついたニャモメ団の三人に、悪人は王座に腰を落ち着け上から目線でそう声をかけた。

 奥の超プラズマ砲の鎮座する部屋を塞ぐように、そこで待ち構えていたのだ。


「ふんぞり返っちゃって、余裕しゃくしゃくじゃん! あーそうですよー。あんたの性格の悪いトラップのせいで、ウチ()以外たどり着けなかったんだから! でも三人いれば十分でしょ? アンタみたいな小悪党には」

「戦意満タンって感じだねー。あの奥にある大きな砲台が例のあれなのかなー?」

「悪人さん悪いことしちゃめっだよ。ポロンミリちゃんとケイク君と皆でめっ、しにきたんだからっ!」


 ラストバトルの開幕前にミリ、ケイク、ポロンちゃんと改めて反抗の意思表明をしたところで。


「ふ、よかろう、ここまでたどりついた褒美だ。相手をしてやろう」


 悪人がその言葉を受け取り、さっそく戦いの火ぶたが切って落とされた。

 ……ただその戦う相手が予想とは違ったが。


「おい、あの生意気なガキどもを始末しろ」


 傍に控えていた仮面の少女が身の丈ほどの砲塔を手にして前に出る。


「マスターのメイレイ、リョウカイ」

「ちょ、仲間に戦わせてあんたは高みの見物!?」

「仲間? 誰のことだ。忠実な部下ならいるが。ふっ、わざわざ私が出向くまでもないだろう」


 仮面の少女が、砲塔からエネルギー弾を打ち始める。


「小物のくせにホントーにヨユーじゃんっ!! せめて一緒に戦うぐらいはしろっての。どこまで外道なのさっ」


 ミリが露骨に顔をしかめて悪口をこぼすが、相手は待ってくれなかった。

 ジジッ……。ジュッッッ!!


「……げげっ、床がごっそり溶けたっ!」

「あの攻撃―。ミニサイズのプラズマ砲かなー。あの奥の奴を複製したのかなー? でも威力ミニなのにすごいねー。当たると軽く一面が蒸発する威力だよー」

「死!!」

「ふぇ、ミリちゃんのおめめが、クワッってなったよ! ちょっとびっくり」


 乱射されるミニプラズマ砲を、ニャモメ団は必死で避ける。

 ジジッ……。ジュッッッ!! ジュワァッッ・・・!!


「やばやば、死ぬって。1ミクロンでも接したら重症だって、美味しい肉が焼けるみたいな音が床からしてんだけど!!」

「やばいねー。何とかしないとー。どうやって近づこー」


 三人は超火力の攻撃に反撃するどころか、うかつに近づけないでいた。


「あのねっ、ポロン考えたんだけどねっ。美味しいご飯を一緒に食べればみんな仲良しになれるよっ」

「「却下(-)」


 ポロンちゃんの考えた素敵な作戦は声をそろえて、不採用と……なるはずだったが。


「ん……いや待てよ、それ出来るかも。ケイク、アレある? ……ごにょごにょ」

「なるほどー。じゃあ、作戦はこうだねー」


 意外な形でそれはまとまった。


「ふぇ。ポロンのアイデアさんが役に立ってるよ。ポロン自分に凄いねって褒めてみるっ、凄いねっ、やったねっ」


 ケイクの懐から出されたものを素に作戦が立てられたら、ニャモメ団の反撃タイムだった。


「うしっ、これなら行けるっ! そりゃそりゃそりゃー」


 ミリが景気よく弓を乱れ撃ちして、仮面少女の気を引く。その間に


「背後と卑怯でごめんねー」


 後ろからケイクが武器で攻撃。


「ははっ、バカなことを。そいつは不意打ちでも冷静さを欠く事はな……なんだこの揺れっ」


 そして運が見方したのか、突発的な地震が発生。仮面の少女の足元をすくい、回避行動をキャンセルする。

 そして作戦の大詰めだ。


「ポロンもニャモメさんの一員だからっ、頑張るっ! ごめんねっ、えーいっ」


 ポロンちゃんの気の抜けるような掛け声と共に、小瓶が投げられた。

 仮面少女の目の前に投げられたその小瓶をミリの矢が貫くと・・・。


「っ!」


 中身の粉末が飛び散った。少女は、「へくちっ」殺人的な攻撃を今まで繰り出していたとは思えないような、可愛らしいくしゃみを連発する。


「胡椒びん……だと、まさか! やってくれたなガキ共」


 むせる仮面少女をケイクが気絶させて戦闘終了だった。


「生きてる、それ?」

「峰打ちだよ~。つまらぬものを斬ってしまってないよー。まー、僕らはー、つまらないものだとは思わないけどねー」

「あ、仮面さんが外れちゃった。ポロン、つけてあげなきゃ。……あれ?」

「いや別に、付けなくったって……え?」

「どうしたのー。……あー。外の子達も仮面つけてたのってー、そういう事かー」


 仮面の下にある素顔を見て、ニャモメ団三人は固まった。

 なぜなら。

 その顔は、数年前にエクスプローション遺跡で死んだはずのレジーナそっくりの顔だったからだ。



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