第9話:徳川家康VS豊臣秀吉
男子嫌いで鈍感な女子高生、蓮花はいつも遠くからさり気なく助けてくれる中学の同級生田中とは安心して会話ができるようになった。高校に進学し、田中とは真逆のタイプの瀬野と出会い・・・続きは本編でどうぞ・・・。
決勝の日―
瀬野:美里、4組の田中ってどんな奴だ?
美里:・・・・田中?・・・ん~・・・・そうねぇ。
美里は腕を組んで深く考えて・・・
美里:徳川家康?
瀬野:おい、お前またバカにしてんのか・・・つくづくだな。お前に聞いた俺がアホだったよ。はよバレー行ってこい。
美里:いい感じで伝えてると思うんだけどねぇ~。蓮花~バレー行こ!
蓮花:勝てるかなぁ!(^◇^)!頑張ろうねぇ!
瀬野:(・・・・ったくあいつは何が徳川だよ。)応援行くからよ!
楓:緊張してきたねぇ~。
女子は体育館へ向かった。
瀬野:体育館俺らも向かうべ。・・・・・おい高橋、徳川家康っぽい奴ってなんだ?
高橋:は?なんだ急に。
体育館―
女子8組VS3組の試合が始まった。
女子は円陣を組、美里の掛け声で配置についた。
美里:おし!!行くぞ!!ファイ!!
女子:オー!!
高橋:お、頑張ってるぞ女子。美里すげぇな・・・そいえば、最近木内とよく話すよなお前。
瀬野:あぁ、ちょっとなぁ。
高橋:あいつ男子嫌いなのに、お前すげぇよな。
さっきの徳川家康は言われたのかぁ?おまえは徳川家康タイプじゃねぇだろ(笑)!
瀬野:なんだ!?意味わかんのかよ!!!お前!!ていうか、意味あんのか!?
高橋:あれじゃねぇのか、鳴くまで待とうホトトギスと鳴かせてみようホトトギスとかあるじゃねぇか。大体なんでそんな例えになったんだよ。
瀬野:・・・・(美里よ、後で謝ろう)・・・徳川ってどっちだ!?
高橋:鳴くまで待とうだろ?
瀬野:・・・・そういう事か・・・。
そうして応援していると、女子の試合終了のホイッスルが体育館に響いた。試合結果は5-4で3組女子が勝った。
高橋:お~、すっげ。勝ったよ!
女子:キャ~!!
女子は全員で喜んだ。
美里:お~!!男子見てたぁ!?
男子:見てたぞ!!
瀬野:美里!!
美里:?
美里は瀬野の方を見た。
瀬野:さっきはすまん。わかった。徳川家康。
美里:あんたは~・・・・豊臣秀吉?
瀬野:秀吉か、だな、家康みたいには待てねぇな・・・鳴かないって言われても、もしかしたら鳴くかもしれねぇだろ。
美里:・・・そうだね。
女子:午後からは男子決勝だね!!!どっちも優勝だったりして!!!男子頑張ってよね!!
女子らが男子ら向かって、騒ぎながら言っていた。