表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人を好きになる理由  作者: はすみ
コンプレックス
7/49

第7話:距離感

男子嫌いで鈍感な女子高生、蓮花はいつも遠くからさり気なく助けてくれる中学の同級生田中とは安心して会話ができるようになった。高校に進学し、田中とは真逆のタイプの瀬野と出会い・・・続きは本編でどうぞ・・・。

球技大会当日―



美里:っさぁ~!!勝つぞ!初戦は7組っしょ?


クラスメイト:美里ちゃん、元バレー部なんでしょ?頼りんなるわぁ~!


美里:まっかしといてぇ!じゃんじゃんアタックするよ!!おりゃ~!!(エアーアタック)


クラスメイト:美里ちゃんかっこいい☆



蓮花は遠い目で2人を見ている。



すると蓮花の真横に瀬野がきた。



瀬野:男子は初戦6組だな。



トーナメント表を見ながら瀬野が言う。蓮花はじぃ~っと肩を見て・・・瀬野がそれに気づいた。



蓮花:・・・近い・・・


瀬野:お?始まったな。わかったよ。離れますよ~。


蓮花:本当に大丈夫なの?


瀬野:あ?適当な返事こかれて、うわっつらな会話されるよりましだけど?


蓮花:そうなの?


瀬野:俺はな。


美里:何なにぃ、瀬野さん(←バカにしている)また女装でもする気ぃ?


瀬野:お前いつまで女装ひっぱるんだよ!!!しつけーぞっ!!


美里:ハハハ!ごめんごめん。あ、初戦もうすぐだね。女子は午後からだから応援行くわ。あんたサッカーできんの?


瀬野:俺様の運動神経を甘くみるなよ!(片足を椅子に乗っけてちょっとポーズを決める瀬野)


美里、蓮花、楓:・・・・じゃ、応援行こっか!


瀬野:俺、選手だっつぅの!俺も行くわ!!



グラウンド―



男子3組VS6組のサッカー試合が始まった。



応援団:キャー!!瀬野くん頑張ってー!!!!



美里:うわっ。すっごい女子・・・あいつやっぱなんだかんだで人気あんなぁ。しかもあいつ本当に足早っ!!運動神経もいいのか・・・そらモテるわな。


蓮花:すご~い。そんなモテんの瀬野って。


クラスメイト:知らないの?入学初日から告られて結構噂んなってたよ。


美里:初日ぃ?もろ外見じゃんね。信じれん。


蓮花:美里、あたしちょっと委員の集まりがあるから、事務局行ってくるわ。


美里:ここいるから、終わったらおいでね。


蓮花:うん。



蓮花は事務局へ向かった。

委員がみんな集まっている。



田中:お、木内、今3組男子試合してんだろ?


蓮花:うん、してた。田中くんは午後からでしょ。


田中:おぅ、午後1番だな。木内も午後?


蓮花:うん、そう。



小野(先生):え~、全員集まったかなぁ?委員は、各自責任持って審判と点数付するようにな!あと、全学年の集計を2人にやってもらうから、1年は木内頼むな!・・・あと・・・


すると、



田中:先生、俺やる!


小野(先生):お?じゃぁ、田中頼むな。集計終わったら俺ん所来いよ。じゃぁ、解散~。


蓮花:田中くんいいの?


田中:あぁ、やりたかったから。


蓮花:ありがと。


田中:いや・・・そろそろ1試合終わる頃だから、点数聞いてくるわ!


蓮花:そうだね、じゃ、また後で!



田中は手を上げて笑顔でグラウンドへ行った。



蓮花は美里達の元へ向かった。



美里:お!蓮花!男子勝ってる!今3-0だよ!


蓮花:本当だ!


クラスメイト:内2点、瀬野が決めてるよ。


蓮花:へぇ、あ、また決めた!すごい4-0!?



ピー!!!試合終了のホイッスルと応援団の黄色い歓声がグラウンドに響いた。



蓮花:美里、あたしトーナメント表書きに行ってくる!


美里:忙しいね委員は。いってらっしゃい!



男子が帰ってきた。



瀬野:あれ?木内は?


美里:なんか、トーナメント表書きに事務局行ったよ。


瀬野:そっかぁ。



事務局―


事務局へ行くと、田中が先にトーナメント表を書きに来ていた。



田中:3組勝ったな!


蓮花:うん、そうみたい!試合ほとんど見れなかったけど(笑)。



田中はトーナメント表を記入し始めた。



田中:えぇっと、1組VS2組が・・2-1・・。


蓮花:あ、田中くん・・。


田中:どした?


蓮花:あ、あの、2組じゃなくて、3組に書いてるよ!!


田中:あ、本当だ・・・っ。



蓮花は笑いながら言った。2人の間に距離感はなく、普通に楽しそうに会話をしていた。

その様子を事務局に来た瀬野が遠くから見ていた。



瀬野:・・・・。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ