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人を好きになる理由  作者: はすみ
価値観
47/49

第47話:美里の気持ち

男子が苦手だった蓮花はクラスメイトの瀬野と付き合うことになり、父親とも和解しつつあった。そんな中、田中の友人、佐藤が美里の事を好きになり・・・続きは本編でどうぞ・・・


それから-



その後、椿も落ち着き、何事もなかったかの様に日が過ぎていた。



美里は今日もバイトだったので、早々と帰ろうと靴箱にいた。



美里:(・・・・拓、あれから喫茶店来ないなぁ・・・部活忙しいのかなぁ・・・・・)



田中:加藤、今日もバイトか?


美里:?あ~田中、うんバイト~・・・・ねぇ、最近サッカー部って忙しいの?


田中:あぁ、大会前だからみんな気合入りまくりだよ?


美里:あぁ~・・大会前だんだ・・・(それでかな・・・)


田中:どうかしたのか?・・・そいえば昨日、部活帰りに本屋に寄ったら要先輩に会ったぞ。


美里:・・・・・要先輩・・・懐かしー・・・元気だった?


田中:うん、元気そうだった!おまえの事聞かれた。


美里:あたしの事・・・・・ふぅん・・・そっかぁ~。


田中:高校入ってから会った事ある?


美里:ううん~無い。


田中:中学ん時から格好良かったけど、輪かかってさらに男前んなってた(笑)


美里:そりゃぁ~・・・。


田中:だよな~お前が唯一追っかけてた先輩だしなぁ(笑)


美里:笑う所じゃないしっ。りな先輩いたから追っかけっていうより憧れでしょ~?


田中:そっかそっか(笑)!じゃ、俺部活行くな~っ。



田中は手を振りながらグラウンドへ走っていった。



美里:・・・・要先輩かぁ~・・・。



中学の頃、要は男子バレー部のキャプテンで、美里は女子バレー部だった。要は女子からの人気も高く、誰からも憧れられる存在だったが、当時、同学年のりなと交際していた。



美里:(そいうば、りな先輩とまだ続いてるのかなぁ・・・あたしと要先輩が話してると露骨に嫌な顔されたっけ・・・・)



美里は当時、要に憧れていたので、よく話をしていたが、その現場を目撃される度にりなは嫌な顔をしていた。要の彼女という立場が羨ましかった美里は、可愛くて、スタイルも良く、要ともお似合いで申し分ないりなが、何故そんなに露骨に嫌な顔をするのか不思議だった。



喫茶店-



椿:ねぇ、美里ちゃん、この前の未来の彼氏さんとはどうなってるの?


美里:えぇ!?・・・あぁ・・・・・そんなセリフ言ってたっけな。


椿:言ってたよ!羨ましい!あたしもあんなん言われたいしっ!


未央:あ~!それってこの前のサッカー青年でしょ!?


椿:未央ちゃん知ってるの?


未央:うん、2人で9時までバイトしてた時に来てたよ。格好いいよねぇ~椿も見たんだ!


椿:うんっ、最近こないよね。来てる?


美里:あー・・ううん、来てない。学校でもクラス違うからあんま会わないし、部活も今忙しいみたいで。


未央:へぇ~、美里ちゃんとお似合いだよね~。


椿:未央ちゃんもそう思う~?


美里:はいはいっいいからっ仕事仕事っ・・・今日あたし8時までだからあと少しだっ。



その時、1人の男子高校生が店に入ってきた。『カランカラン♪♪♪』



未央:!!ちょっと、まじで格好いいっ美里ちゃんっ。


美里:え?



美里がドア付近を見ると・・・



美里:・・・・・要先輩?


要:あ、いたいた!田中にここって聞いて来てみたんだ!


美里:(あいつっ`´!・・・バイト先漏らしたなっ・・)



未央:あぁ・・・なんで美里ちゃんの周りってイケメンばかりなんだろ~いいなぁ。



入り口付近で話す2人を見て、未央が羨ましそうに言った。



椿:いいじゃん、うちら紹介してもらえばっ!


未央:肝心な事忘れてた!そうだよねっ!


美里:未央、椿っ、あたしあがるね!


未央:はいはぁい、お疲れ様ぁ~♪



美里はロッカー室でエプロンを取ると、また喫茶店内に戻り、テーブルに座っていた要と同じ席に座った。



美里:あの・・・何か話が・・?


要:やー・・・田中に会ってさ、加藤の話聞いたら急に懐かしくなって。


美里:あははっそうなんだ。田中、相変わらずサッカー馬鹿ですよっ。


要:そうみたいだな~。


美里:りな先輩は元気してます?


要:あー・・・元気は元気・・・。


美里:そうですか・・・。りな先輩、高校でもサッカー部マネージャーしてるんですか?


要:いや・・・してないよ。


美里:そうなんだ、りな先輩可愛いからマネージャーさせなかったとか(笑)?な、訳ないか・・・先輩そんな人じゃないですよね~(笑)


要:・・・別れた。



美里は一瞬固まった。



美里:あの・・・ごめんなさい。ペラペラと・・・。


要:いや、いんだ・・・中学ん時からさ、加藤とよく話てたろ?


美里:同じバレー部だったし、憧れの先輩でしたからー。



美里は笑いながら、懐かしそうに言った。



要:本当はさ、中学の最後あたりから、あんまうまくもいってなくて・・・高校入ってしばらく続いたんだけど、どうも無理でさ。



美里は要の話を黙って聞いていた。



その頃、喫茶店の外に部活上がりの佐藤が来ていた。




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