第36話:初デート
前書き 男子嫌いで鈍感な女子高生、蓮花はいつも遠くからさり気なく助けてくれる中学の同級生田中とは安心して会話ができるようになった。高校に進学し、田中とは真逆のタイプの瀬野と出会い・・・続きは本編でどうぞ・・・。
翌日‐
蓮花宅‐
祖母(咲)は庭の自家製野菜のお手入れをしていた。
瀬野:おはようございます!
祖母(咲):あらぁ!瀬野くん!お久しぶり・・でもないわね(#^.^#)。
瀬野:アハハ・・はい。あの、先日から蓮花さんとお付き合いさせた頂く事になりました。
祖母(咲):みたいねぇ~(*´∀`*)、おじぃちゃん!瀬野くんよぉ!
大きな声で咲は健三を呼んだ。すると家の中から・・
祖父(健三):おぉ!!おはよう瀬野くん!蓮花から聞いてるよ~。
瀬野:あの、よろしくお願いします!
祖父(健三):何がぁ!こちらこそ蓮花をよろしく頼むな・・・(´▽`)
瀬野:はい!!
祖母(咲):蓮花ぁ!彼氏迎え来たわよぉ~(*´∀`*)
階段をバタバタと走りながら蓮花が降りてきた。
蓮花:!!
祖母(咲):落ち着きなさいなぁ・・・。
蓮花:だって!!ばぁちゃんが大きな声で彼氏とか言うから!
祖母(咲):だってそうじゃなぁい(*´∀`*)
蓮花:そうだけどっ。
祖父(健三):気を付けていってきなさい。
蓮花:いってきますっ。
瀬野:(笑)
その様子を見ながら瀬野はクスクス笑っていた。
瀬野:それじゃ行ってきます。
祖母(咲):ごゆっくりぃ~(*´∀`*)
蓮花:!!
蓮花は照れながら自宅を後にし、2人は歩きながら映画館へ向かった。
季節は秋、風が吹く度にキンモクセイの香りがしていた。
瀬野:相変わらず仲いい家族な。
蓮花:・・ありがと・・瀬野ん家、どなった?
瀬野:あれから親父とも色々話たんだけど、俺が卒業するまで入籍はしないんだと。
蓮花:・・そか。
瀬野:大丈夫だよ。お前いるし。
蓮花:そ・・・そか・・。
瀬野:うん。そうだよ。しかしお前やっぱ私服は雰囲気変わるのなぁ!
蓮花:瀬野もでしょ?
瀬野:そうか?
蓮花:・・・うん。
瀬野:格好良いか?
蓮花:うん。
瀬野:!!そこは否定しとけよな!照れる!!
蓮花:(´∀`*)アハハ・・・・・あの・・・・。
瀬野:?
蓮花:・・・手!
蓮花は右手を差し出した。
瀬野:・・・・・。
瀬野は一瞬ポカンとしたが、照れくさそうに蓮花の手をパッととって手を繋いで歩きだした。蓮花は嬉しかったので、笑顔で笑い返した。
瀬野:あ゛ー!可愛い!
蓮花:(´∀`*)アハハ。
瀬野:・・・お前楽しんでるだろ・・・。
蓮花:うん。
瀬野:認めんのかよっ。
蓮花:手~あったかい♪