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人を好きになる理由  作者: はすみ
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第27話:彼氏彼女の定義

男子嫌いで鈍感な女子高生、蓮花はいつも遠くからさり気なく助けてくれる中学の同級生田中とは安心して会話ができるようになった。高校に進学し、田中とは真逆のタイプの瀬野と出会い・・・続きは本編でどうぞ・・・。


次の日―


瀬野:おっす美里ぉ!


美里:あんた昨日!


瀬野:あぁすまん・・・。


美里:すまんじゃないよ~!蓮花すごい心配して電話掛けてきたよ。瀬野はブッチする様な奴じゃないから事故じゃないかーって。


瀬野:・・・そか。そんで携帯を。


美里:だよ~あんた何で携帯も聞いとかないのよ。


瀬野:すまん。携帯は聞かれんの嫌かと思ってたしよ、先に美里に掛けりゃよかったよ。サンキューな。


美里:いいえぇ、もとはと言えばあたしが頼んだ事だしねぇ。



2人が話をしていると蓮花が教室に入ってきた。



瀬野:おっす!昨日はどうもなぁ。


美里:今説教したからさ!


蓮花:アハハ!ありがとね!


瀬野:・・・本当に・・・すまん。


蓮花:アハハ!ぜぇんぜんいいよっ。結果楽しかったし(笑)。


楓:美里ちゃん、次選択だよ~!教室行こー。


美里:あ!そうだった!じゃ、あたし行くね!


蓮花:はいはぁい!いってらっしゃぁい!



すると廊下から蓮花を呼ぶ声がした。



田中:木内!美術一緒行こう。


蓮花:あー田中くん!うん、今準備する!



蓮花はロッカーに美術の用意をしに向かった。



瀬野:お前は4組だからさっさと1人で行けよ!


田中:選択一緒なんだから一緒行っても問題ねぇだろっ。お前もグラウンドじゃなかったのかよっ。


瀬野:あぁ、そうだよ・・・(--〆)


蓮花:田中くんごめん!お待たせ!


蓮花はバタバタと用意をして帰ってくると、絵筆を1本落とした。



瀬野:蓮花・・落としたぞ~、ホレ。


田中:・・・(蓮花・・・)。


蓮花:あー!ありがと!じゃね!



田中と蓮花は美術室へ向かった。



高橋:瀬野、グラウンド行くぞ!


瀬野:あぁ行くよ!


高橋:・・・ははぁん、段々お前の機嫌損ねる原因が解ってきたよ・・・。


瀬野:!!あ゛!?


高橋:そうかぁ・・・片思いか・・・瀬野ともあろう奴が・・・ぶくくっ(笑)片思いっ。



瀬野は高橋の頭をまた軽く殴った。



高橋:いてぇ!!<(`^´)>図星だな!!


瀬野:グラウンド行くぞ!!


高橋:けどお前と話する時の木内さ、すげぇ話し易そうな奴に見えるよなぁ。


瀬野:言ってる意味がさっぱり解らん。だって話し易いぞ。


高橋:・・・・(いや、それはお前だからじゃねぇのか・・・)。



美術室―



蓮花:田中くんこの前クレープありがとね。すんごい美味しかった。


田中:そりゃ良かった(笑)。気分悪くて保健室行ったって聞いた時は心配したけどな。クレープ美味しそうに食べてくれたから安心したよ。


蓮花:アハハ。



蓮花は田中の告白を思い出しながら授業を受けていた。



蓮花:(真剣に考えなきゃな・・・みんなどうやって付き合うんだろうか・・・普通の友達の定義と彼氏彼女の定義って何が違うんだろう・・・あたしそこからなんだな・・・普通が解らんなぁ・・・)


田中:・・・なんか難しそうな顔してんな。


蓮花:(はっ!)えっ!本当!?


田中:あぁ、今いつもの木内に戻った(笑)。


蓮花:らしくなく考え事・・・アハハ・・・。


田中:そっか(笑)。


橋口(先生):じゃ、今日はここまで来週は自画像入るからなぁ~!



美術の授業が終わり、田中と蓮花は教室へ戻った。すると佐藤と美里が何やら話をしていた。



美里:何、来週って。

佐藤:だからーサッカー練習試合あるから応援きて!


美里:あたしバイトあるしさ~。


佐藤:あ~蓮花ちゃん!蓮花ちゃんも来てよ!美里ちゃんと一緒にさ!


蓮花:は?


田中:お前何事だ?


佐藤:いや来週土曜日俺ら練習試合だろ?美里ちゃんら来てくれたらさ~、テンション上がるしさ~!


蓮花:田中くんも練習試合なんだ。


田中:あぁ南校とな・・・。


佐藤:田中からも頼んでくれよ。


田中:は?・・・あー・・・用事なけりゃ来てくれると嬉しいけど。


蓮花:あたしは大丈夫だけど。


美里:・・・わかったよ・・・バイト休むよ・・・。


佐藤:わ~ありがとー!絶対来てよね~!


田中:悪ぃ、サンキュ。

蓮花:うぅん。



田中と佐藤は教室に戻って行った。



蓮花:佐藤くん美里に来て欲しそーだったよ。


美里:えー?あたし大人男子が好みなんだけどー?


ねぇ美里、みんなどうやって彼氏彼女になるの?あたし定義が解んない。何か違うの?友達と。何で付き合うの?


美里:そりゃ~違うっしょ~?友達は友達よ。彼氏になりゃ手繋いだりさ、キスしたり?できんじゃん。


蓮花:キス!?それする為だけの定義なの?


美里:定義・・・また難しくなってきたねぇ・・・それをする為って言うより、したいって思うだろうし、もっと一緒に近くに居たいって思ったりしてくればさ、友達じゃぁそりゃ無理しょ。

蓮花:・・・そういう気持ちがそうなのかぁ・・・。


美里:そんなもん、なろう!!とか思ってなれるもんじゃなし、気付いたらなってたりするもんだよ。自然に。あんま考えなさんな。特に蓮花の場合、場数?・・・やっぱ男子と話さないと気持ちの違いにも気付きにくいかもねぇ・・・(おまけに鈍感だし・・・)。


蓮花:男子と・・・(-_-;)。


美里:だから、あんま深く考えないで。なる様にしかならないからさ、大丈夫だよ。また何かあったら言ってきな。


蓮花:うん。ありがとう。



そこへ体育を選択している瀬野らが帰って来た。



高橋:瀬野やっぱ足早ぇぇなぁ。100m11秒代ってお前陸上やってたのかぁ?


瀬野:中学ん時な!


高橋:どぉりで早ぇぇはずだわ!


瀬野:お前らにも俺様の走りを見せたかったよ~!


美里:あ~はいはい、見たかったぁ~!瀬野くんの走りぃ~!


瀬野:お前軽くバカにしてんなまた・・(--〆)何なんだそのあしらい方は・・・。


蓮花:アハハ!あたしは見たかったよ!


瀬野:そっか!!だろ!?


高橋:・・・嬉しそうだな・・・。


瀬野:うるせっ!黙れお前は!!


美里:(--〆)アホらし・・・。


蓮花:?

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