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人を好きになる理由  作者: はすみ
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第26話:携帯

男子嫌いで鈍感な女子高生、蓮花はいつも遠くからさり気なく助けてくれる中学の同級生田中とは安心して会話ができるようになった。高校に進学し、田中とは真逆のタイプの瀬野と出会い・・・続きは本編でどうぞ・・・。

蓮花:瀬野ん家ってこの付近?


瀬野:あぁ、こっから10分くらい歩いた所かな。


蓮花:そっかぁ。



2人は話ながら歩いて瀬野宅へ到着した。



蓮花:あたし外で待っとくよ。


瀬野:え?家入るの抵抗あるか?男所帯だけで結構散らかってるし(笑)親父いるけどな。


蓮花:・・・おじゃまして平気なら・・・中で待ちます。


瀬野:どぉぞ~。



蓮花は中へ入り、辺りを見回すと、ソファには脱ぎっぱなしの服が置いてあった。



蓮花:・・・。


瀬野:悪ぃ!



瀬野はソファの服を慌ててどかした。



瀬野:適当に座って待っててくれ!


蓮花:はぁい(笑)。



そこへ、瀬野のお父さんが入ってきた。



蓮花:!!あ!おじゃましています。瀬野くんのクラスメイトの木内蓮花と言います!


瀬野(父):颯真ソウマの彼女かぁ?こりゃまたべっぴんさんだなぁ!


瀬野:違うよ・・・。


瀬野(父):颯真ソウマが女の子連れてきたのなんて初めてだなぁ!そうかそうかぁ!


瀬野:いいから部屋戻ってくれよっ!


蓮花:そんなっ、あの、すぐ家出ますんでっ。


瀬野(父):いやぁ、俺はゴルフ行ってくるからゆっくりしてきなさい!


蓮花:ゴルフ?


瀬野(父):あぁ、休みの日はもっぱら(笑)!蓮花ちゃんみたいな子が颯真ソウマはタイプなのかぁ~。いやぁ、我が子ながら目が高いというかなんというかぁ~わはははっ。


瀬野:だから!!早く打ちっぱなし行ってくれ!!


瀬野(父):まあそう言うなよ。蓮花ちゃんまた家に来てくれなぁ。男所帯でつまらんから~(笑)颯真ソウマを宜しく頼むね。


蓮花:はっはい!!いってらっしゃい!


瀬野:・・・・。



そういうと、瀬野の父はゴルフへ向かった。



瀬野:すまん・・・。


蓮花:ううん、瀬野に似てる(笑)。


瀬野:あぁ、俺父ちゃん似。そこ座ってちょっと待っててくれな。


蓮花:うん。



そう言うと瀬野は着替えに行き、10分くらいすると居間に戻ってきた。瀬野の格好は、下はダメ―ジ風ブルージーンズに、上は白黒グレーのボーダーのニット。それに黒のネックウォーマーをしていた。



蓮花:瀬野雰囲気全く変わるね・・・私服だと・・・。


瀬野:お互い様だろ。


蓮花:格好いいね。


瀬野:!!照れるだろ!!


蓮花:超!格好いいね!


瀬野:!!


蓮花:アハハ!


瀬野:お前、さっきのお返しか!!


蓮花:アハハ!行こうか~マック!


瀬野:マックが先だな。


蓮花:もう1時だよ!!先!


瀬野:はぁい。



そう言うと、2人は瀬野宅を出てマックへ向かった。



蓮花:瀬野さぁ、家に彼女とか連れていった事ないの?


瀬野:俺、彼女今まで居た事ないぞ。


蓮花:えぇ~!!あんなモテるのに!?


瀬野:だから、モテるのと彼女居るのは比例しねぇって話したろ。


蓮花:・・・・あぁ、した・・・。


瀬野:お前はー・・・居た事ないよな?。


蓮花:おっしゃる通り。居る訳ないよね(笑)。


瀬野:アハハ。


蓮花:じゃぁ・・・・・なんでもないや・・・。


瀬野:何だよっ。


蓮花:別にぃ。



蓮花は好きな子はいた事ないか聞こうとしたが、何となく聞くのを止めた。



蓮花:マック到着ぅ♪


瀬野:・・・ポテトとサラダ付だろ?よく食うよな。


蓮花:わぁい!ラッキィ♪瀬野遅刻して良かった!


瀬野:何だそりゃ・・・。



2人はマックで食事をした後、コスプレショップに服を返却しに行った。



瀬野:ようやく今日のメインだな。


蓮花:ん~?あたしのメインはマックだったな!


瀬野:そっか(笑)。


蓮花:ごちそう様!ありがとね。


瀬野:いやぁ・・・よく1時間も待ってくれたよな。


蓮花:ん?あぁ・・・そうだねぇ・・・あたしも意外(笑)・・・。


瀬野:なんだそりゃ。お、着いた着いた。何回来ても慣れんわっ。ちわ~!!


店長:あらぁ、お似合いのお二人さん!ごめんなさいねぇ急かしちゃってぇ!助かるわぁ!


瀬野:いえ、どうもです・・・。


店長:末永くお幸せにねぇ~♪


蓮花:・・・アハハ・・・。



2人はようやくコスプレショップに服を返却できた。それからしばらく歩き・・・



瀬野:家まで送ろうか?


蓮花:・・・逆方向になるからいいよ。ありがと。


瀬野:そか・・・今日はありがとな。


蓮花:全然!楽しかったよ。マックもご馳走になったしね!・・・それじゃね!


瀬野:おぉ明後日なぁ。



瀬野と蓮花はお互いの家に歩いて帰った。



午後10時―



瀬野は携帯のランプが光っているのに気付いた。



瀬野:あれ?俺今日携帯1回も見てねぇな・・・誰だこの着信・・・昼過ぎ・・?



見知らぬ番号からの着信があって、瀬野はリダイヤルした・・・『♪♪♪♪♪・・・』



蓮花:はいはい?


瀬野:・・・もしもし・・。


蓮花:どしたの瀬野。


瀬野:!!え!!?蓮花!?この着信お前か?


蓮花:何でよ今頃(笑)!美里に聞いて掛けたんだよ。


瀬野:今気付いた・・・すまん。


蓮花:ううん、瀬野今日ズレてばっかだね(笑)!


瀬野:ハハ・・・お前今何してたの?


蓮花:お風呂上がり。瀬野は?


瀬野:俺も風呂上がり・・・お前・・俺の番号消すなよ。


蓮花:もう保護ったよ(笑)。


瀬野:そっか!俺も保護るわ。


蓮花:うん、お願い。


瀬野:あー・・・じゃぁ・・おやすみ!


蓮花:うん、またね・・・おやすみなさぁい。



2人は電話を切った。



瀬野:(おやすみなさい・・・か。ていうか)・・・番号・・・・・やったぁ!!



瀬野は大きく声を上げた。



蓮花:フフッ。何か不思議・・・。




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