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人を好きになる理由  作者: はすみ
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第15話:好きだ

男子嫌いで鈍感な女子高生、蓮花はいつも遠くからさり気なく助けてくれる中学の同級生田中とは安心して会話ができるようになった。高校に進学し、田中とは真逆のタイプの瀬野と出会い・・・続きは本編でどうぞ・・・。


美里:瀬野、帰れる~?


瀬野:おー衣装だろ~?木内は?


美里:職員室呼ばれたから靴箱先行ってる。



2人は靴箱へ向かうと、蓮花が待っていた。



美里:ごめん、蓮花長く待った?


蓮花:うぅん。どんなの借りるか決まってんの?


美里:やっぱりミニがいいよね、女子はっ、男子はー…考えてない。



瀬野:おぃっ、男子は下は制服でいいだろ。あとはベストとネクタイか。


美里:1時間おきに、男子2人と女子2人で表に出る感じだから、S,M,L各2着ずつありゃー大丈夫だよね?



そんな話をしながら歩いていると、コスプレショップに着いた。外観からドピンクで、キラッキラしたショップだ。



瀬野:俺入るのかなり抵抗あるぞ・・・


美里:うわ~初ショップぅ~!



3人はショップ内に入って、衣装を探した。



美里:ね、やっぱ黒にレースで頭のリボンは白って感じじゃない?男子は~、女子とおそろにしてぇ、この黒のベストと蝶ネクタイ!


蓮花:・・・すごいね・・・メイドだー・・・。


瀬野:おー!いんじゃねーか!それ!


美里:なんで店内入って、急にテンション上がってんのよっ。


蓮花:・・・。


瀬野:普通だろっ!木内、普通だよっ普通!


蓮花:あたし何も言ってないし(-_-;)・・・。


美里:はい、蓮花。はい、瀬野。



美里はメイド服を蓮花に、ベストと蝶ネクタイを瀬野に渡した。



瀬野、蓮花:は?


美里:(ニッコリ(*^_^*))


瀬野、蓮花:は!?


美里:試着♪お・ね・が・い♪


蓮花:あんた・・・最初からそれが目的でしょ・・・(-_-;)。


美里:だぁって、着たり選んだり大変じゃぁん!後でマックおごるからさぁ!お願い!!!!


蓮花:やる!!


瀬野:マックそんなに好きなのかよ・・・(-_-;)。



そう言って試着室に瀬野と蓮花は入った。



蓮花:美里!着替えたよ!



試着室のカーテンを開けた蓮花を見て、美里は驚いた。



美里:・・・ちょ~可愛い・・・。


美里:やっばいコレ当日行列かぁ?・・・あれ?瀬野まだ?



すると瀬野が試着室のカーテンを開けた。



美里は瀬野を見た。



美里:瀬野、顔赤い。


瀬野:うるせー!!!


美里、蓮花:瀬野似合う!


瀬野は蓮花を見た。



少しカールのかかった長い黒髪で色白の蓮花にすごく似合っていた。



瀬野:!!


美里:やっぱメイドはそれが一番かわいぃよねぇ。


瀬野:おい美里、やっぱメイド・ボーイズカフェなんて止めねぇか!!


美里:はぁ~?クラス結構乗り気だったし今更無理しょ~。あ~、男子も女子に合わせるからそれに決定~!


瀬野:!!



瀬野は蓮花のメイド姿を見て、当日の文化祭に対する妙な焦燥感を感じていた。



美里:店員さん、文化祭で借りたいんだけどこの服。



怪しげな髭を生やした、おねぇ風のおじさん店員。



店員:あらぁ、メイドカフェでもするのぉ?


美里:そうなの。各サイズ2点ずつ借りたいんだけど。


店員:今ねぇ、他の高校にLサイズ貸しちゃってるのよぉ。来週には戻ってくると思うから、水曜日ごろには用意できると思うけど。


美里:あぁ、大丈夫。じゃぁ来週取りにきます!



レンタルの手配を済ませ、3人はショップを後にした。

それから、約束通りマックに入り食事をしていると美里の携帯が鳴った。

美里:はいはい美里―・・・



美里はしばらく話しをすると電話を切った。



美里:ごめん、今から急遽バイト来てくれって・・・!!あぁ!私のポテトがー!!!


瀬野:そっちかよっ。


蓮花:・・・。


美里:蓮花、ごめん!!!!


蓮花:うぅん、いいよ。仕方ないし。


美里:瀬野!!これ!!あたしのポテト(泣)・・・。


瀬野:あぁ、大事に食ってやるよ。頑張れバイト。


美里:じゃ、また明日ね!


瀬野、蓮花:また明日ぁ。



そいうと美里はバタバタとバイトへ向かった。



瀬野:・・・おい、俺と2人だけど大丈夫か?大丈夫じゃなけりゃ、持ち帰るぞ?


蓮花:・・・(笑)大丈夫だよ。



本当は少し不安な蓮花だったが、瀬野の言葉に少し安心をした。



蓮花:ていうか、大丈夫じゃないって言えなくない?



瀬野は少し笑って、少し真面目な顔で答えた。



瀬野:最初に全部言えっつったろ。無理すんな。俺はお前が何言ってもへこたれねぇよ。



そういうと、瀬野は嬉しそうにまた食べ始めた。



蓮花:ありがと。



蓮花は安心して食べ始めた。



瀬野:お前そんなマック好きなのか?



蓮花:え?超好き!



蓮花は口角の横にケチャップをつけながら笑って答えた。



瀬野:おい、ケチャップついてるぞ。


蓮花:!!



蓮花は慌てて口を吹いた。瀬野は最初の近寄るなオーラを放っていた頃の蓮花を思い出して、少し噴出した。



蓮花:マック嫌い?


瀬野:・・・いや・・・好きだ。



瀬野は蓮花を見て言った。



蓮花:(笑)マック嫌いな人いないか(´∀`)。


瀬野:・・・・。

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