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人を好きになる理由  作者: はすみ
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第13話:蓮花の今

男子嫌いで鈍感な女子高生、蓮花はいつも遠くからさり気なく助けてくれる中学の同級生田中とは安心して会話ができるようになった。高校に進学し、田中とは真逆のタイプの瀬野と出会い・・・続きは本編でどうぞ・・・。

瀬野:昨日木内ん家行ったよ。つか、コンビニ寄った先で偶然ばぁさんと木内に会って招かれたんだけどな。


美里:ほぉんと~、サキさんらしい(=^▽^=)。建三ケンゾウさんも優しかったっしょ?


瀬野:あぁ。すげ優しかった。



2人は教室で話しをしていた。するとそこへ・・・



蓮花:おはよ~。


瀬野、美里:噂をすれば!おはよ!


瀬野:昨日はどうもなぁ!


蓮花:ううん、こっちこそ。


美里:サキさん達喜んでたっしょ~?


蓮花:うん、なんかあたしが結構普通に?瀬野と話してたからか?ちょっと安心してた。



するとクラスメイトの高橋が瀬野を呼んだ。


高橋:瀬野、この前の球技大会の時の女子がまた呼んでるぞ。


瀬野:は?何で?


高橋:ん~、何かも一回聞いてほしいだと。


瀬野:はぁ?・・・


美里:お~ぉ、あの子確か球技大会の・・・



瀬野は席を立ち、2組の女子と教室を後にした。



高橋:羨ましいなぁ瀬野・・・チクショウ!!


美里:まぁまぁ、落ち着きなさい。


蓮花:なんか凄いね瀬野。


美里:ん~、こればっかりはねぇ・・・。



そういう話しをしていると瀬野が帰ってきた。



高橋、美里、蓮花:早!!!


美里:・・・で?


高橋:・・・で?


蓮花:・・・。


瀬野:?あ?何だよ。

高橋:いいなぁお前!!!


瀬野:どこがだよっ。



教室のドアが開いた。



矢崎(担任):よ~し、SHR始めるぞ~。



美里、高橋、蓮花:・・・。



瀬野はそれ以上何も言わなかった。



その日の放課後、蓮花は教室に誰もいなかったので、観葉植物に水をやっていた。するとそこへ・・・


瀬野:・・・・毎日やってんの?


蓮花:あ、瀬野っ。毎日やる訳ないじゃん!やったら腐るし・・・。


瀬野:そうか・・・お前以外な所だらけな。悪い奴じゃないのはすぐ解ったけど、近寄るなオーラすげぇし、話せば結構抜けてるわで・・・


蓮花:そ?・・・瀬野ってさ・・父子家庭なんだね。寂しくないの?



瀬野:あ?もう慣れたなぁ。兄ちゃんが母親と住んでんだよ。たまに会うし。寂しかねぇよ。

蓮花:そっか・・ごめん立ち入った事聞いて・・・。


瀬野:いやぁ、俺様に興味が出てきた良い証拠じゃねぇかぁ?


蓮花:・・・・・?あぁ、そうだねぇ。そういえばあたし普段こんな話聞かないね(笑)。とくに男子に・・・(笑)。



瀬野はちょっとびっくりした。



瀬野:認めるのかよ!!


蓮花:え?認めるって何が?興味?・・・・・気になってたから聞いたけど・・・。


瀬野:そそ・・・そっか!!



蓮花は何でそんなに瀬野がびっくりしているのか、不思議だったが正直に答えた。


蓮花:そんなびっくりする話なの?


瀬野:いや・・・何か俺!格好悪・・・。



蓮花の言動にいちいち動揺している自分にそう思ってしまった。



蓮花:瀬野の事、格好いいなんて思った事ないから(笑)別に格好悪いもないよ。


瀬野:(グサッ)どういう意味だよ!!



瀬野はまた動揺した。



蓮花:アハハ、瀬野は・・・なんだかんだで私は瀬野とこうやって話しできる様になるくらいまで距離とってくれるし。優しさの押し売りしないし。きっつい言葉言っても本当にへこたれないでくれてるし、やっぱ優しいや。ありがとね。



蓮花は笑顔で言った。



瀬野:・・・・。

蓮花の笑顔を見て、瀬野はまた動揺した・・・自分の気持ちに気付き始めていたと同時に蓮花とのこの距離感が保てるか自信が無くなりつつあった。

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