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人を好きになる理由  作者: はすみ
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第11話:文化祭の準備

男子嫌いで鈍感な女子高生、蓮花はいつも遠くからさり気なく助けてくれる中学の同級生田中とは安心して会話ができるようになった。高校に進学し、田中とは真逆のタイプの瀬野と出会い・・・続きは本編でどうぞ・・・。


美里:蓮花おはよ~!!



学校へ着いた美里が靴箱で蓮花に挨拶をした。横には偶然出くわした田中も一緒にいた。



蓮花:おはよ!あ、田中君もおはよ!


田中:おはよ。


蓮花:球技大会大活躍だったねぇ。


美里:そうそう、うちら打ち上げで男子荒れて大変だったよ(笑)。


田中:あはは(笑)。や~、現役サッカー部としてはやっぱ負けらんねぇよ。



3人はわいわい話しながら教室へ向かった。



美里:じゃね、田中!


田中:じゃぁなぁ~。



田中は笑って手を振りながら4組の方へ歩き出した。すると3組の教室から瀬野が出てきた。



瀬野:お!田中。


田中:おすっ。


瀬野:お前球技大会次は負けねぇからな~!


田中:お~こっちもなぁ!



田中は教室へ入っていった。



美里:おはよ。何、2人とも顔見知りんなったの?


瀬野:お~っす。ちょっとなぁ。おす木内!


蓮花:はよ。



3組教室―



矢崎(担任):えー球技大会終わってすぐだが、文化祭の準備に入っていくぞ~。結構大変だからな。実行委員は加藤と瀬野か。何やるかだけでも先に決めとけなぁ。今日HR時間結構あるから、今日決めるか?



美里:何やるか意見ある人ー!



美里の進行で何やらクラス会議が進行して行った。



瀬野:えぇっと、お菓子屋、カフェ、コスプレ、お化け屋敷、迷路・・・こんな所かぁ?ぱっとしねぇなぁ・・・。



すると、クラスお調子ものの高橋が・・・



高橋:ハイ!!コスプレとカフェを合わせて、メイドカフェなんてどうでしょうか!!!


男子:おー!!


美里:ちょっと!!裏方で男子はサボる気か!!


瀬野:メイドカフェ反対。



ところが、クラスのあちこちから『結構面白そう☆』の声が上がってきた。



高橋:な?メイドカフェやって、男子は裏方で頑張りゃいいだろ?


瀬野:今時流行らんし、違うので行こう・・・。



それとは逆に、クラスの雰囲気が、メイドカフェでいいじゃん?の雰囲気になってきた・・・苦肉の策で瀬野は・・・



瀬野:あー・・・じゃぁ、メイド・ボーイズカフェは!?



するとクラスの雰囲気がそれもいいな☆の雰囲気に・・・。



美里:えっと~、それじゃ多数決取るね!・・・・瀬野のメイド・ボーイズカフェがいい人!



クラスの3分の2が手を上げた。



美里:メイド・ボーイズカフェ・・・・決定・・・・。


瀬野:早かったな・・・決まるの。



美里:あたし先生報告してくるわ。





そういうと、美里は職員室へ向かった。すると田中と遭遇。



美里:田中聞いてよ、うちら3組メイド・ボーイズカフェだってよ!


田中:文化祭か。面白そうじゃねぇか。


美里:メイドの格好させられんだろうな・・・。も~、ハマらないと絶対面白くないから、ハマんなくちゃ!!


田中:お前ハマるとすごそうな。木内とか男子に接客できんのかよ。


美里:多分、そこまで考えてないよ蓮花は・・・。


田中:変ってねぇなぁあいつ。いつも爪甘いよな。結局自分で頑張るけどな・・・ほっとけねぇっつぅか、なんつうか・・・。



田中は笑いながら言った。



美里:(クスっ)じゃ、あたし職員室行くから。


田中:おう!


美里:(まったく・・・ぷっ)



3組教室―



瀬野:おい木内、お前もメイドになるのか。


蓮花:は!?そうなの!?



瀬野:お前、あれだな、結構アホだな・・・



蓮花:うっさい!!そこまで考えてなかった!!


瀬野:結構似合いそうだぞ。


蓮花:うわっやらしっ。キモい。



瀬野:なんだ!!キモいとは!!男としては正常な証拠だぞ!!大丈夫だよ。ボーイズも入ったから女子の客も沢山来るだろ。



瀬野に対して最初はものすごく構えていた蓮花だったが、蓮花は瀬野に段々慣れてきていた。近づけば離れろと言われ続け、その都度距離を置き、瀬野も段々蓮花の男子嫌いに慣れてきた。最近は離れろと言われなくても、蓮花が大丈夫だと思う距離もつかめて来る様になったので、それ以上は近づかなかった。

そんな風にある程度距離を取ってくれる瀬野に蓮花は気づき、どこか安心して普通に話しができる様になっていた。

そして瀬野は、やっぱり解らない時はその都度聞いた。



瀬野:おい、こういう話しをする男子は嫌か!?


蓮花:え?別に嫌じゃないよ。


瀬野:そうか!!


蓮花:好きでもないけど。


瀬野:おぃっ!!



蓮花は少し笑った。その笑顔に一瞬ドキッとした自分に瀬野はまた少し、戸惑った。



蓮花:ボーイズカフェ案・・・。


瀬野:あ?


蓮花:なんでもない・・・。

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