夢のかや
掲載日:2026/03/16
肌の内側をなでてねむると、へんな夢をみる
水中張りになった体育館に、とじこめられる子どもたちの夢
くるしいようで、くるしくないようで、まわりはすっかりなれた様子で歩きまわっていた
なんだかあたたかくて、少し汗ばんだ空気を吸った
耳をふさぎながらねむると、へんな夢をみる
だれかの名前をかじり取ったように似ているのを、ただみているだけの夢
おもしろいようで、おもしろくないようで、ぼくの頭はなんにも言わないままでいた
なんだかムダなようで、少し気の毒だった
ぼくははっとして、これはだれかの夢だと気付く
そうだ、ぼくの夢なんかじゃないんだ、きっと!
そんなことを、夢のかやの中で思った。




