表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
底辺配信者だけどダンジョンで人気探索者を助けたら、なぜかやべぇ女として大バズりしてみんなから怖がられている  作者: 北町しずめ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

49/60

49




 ゲートをくぐってなかに入ると、ゲームの隠しステージに来たときみたいに心が踊った。


 伝説のダンジョンといっても、内部の風景は他のダンジョンと変わらず薄暗い洞窟がそこにある。


 そばにいる綾乃は緊張しているようだが、ミヨリと同じでワクワクもしているみたいだ。


「いろいろと想定外だったが、またここにやって来られたか」


 玲奈は懐かしさを感じているようで、ダンジョンに踏み入ると、感慨深げな笑みを浮かべていた。


「ここが、まだ誰も攻略できていない『常闇の迷宮』……」


 小春はビクビクしながら視線をさまよわせ、洞窟内の景色を見まわしている。


 伝説のダンジョンと呼ばれているこの場所でも、テンポよく行くことを忘れてはいけない。ミヨリは止まっていた足を動かして進んでいく。


:さっそく「結界を手で押して破壊」がSNSでトレンド入りしてるwwww

:「ミヨリちゃん今日もじゅごるるるるる」も入ってるぞwwww

:もう切り抜きが拡散されて、速攻で百万再生いきそうで草ぁ!

:切り抜き見た人達が「これ現実?」ってコメントしてるwww

:残念ながら現実ですwwww


 さっきの結界破りはインパクトが強かったようで、ネットで話題になっているみたいだ。破った甲斐があったと、ミヨリは目尻をゆるめる。


:ていうか同接がめっちゃ伸びてる!

:ホントだ!

:結界破りの影響か!


「……同接が三十五万!」


 コメントを読んでいて気づいたけど、いつの間にか同接が更に増加していた。その数字に、ミヨリはビクッとしてしまう。


 この最高記録は一体どこまで伸びつづけるのか……。やっぱり今日の配信は注目度が高い。


「もうミヨリくんたちには事前に話してあるけど、警戒するんだよ」


 玲奈が表情を引き締めて、呼びかけてくる。ゲートをくぐったら、すぐに警戒度をあげないといけない。


 綾乃と小春は戦意を高めて頷き、ミヨリも小さく頷いた。


:そうだった! ここはいきなりアイツがいるんだった!

:アレか!

:事前情報がなかったら、マジで焦る!

:慌てて対処に遅れてしまって、入ってすぐに撤退した探索者とかいたからな!

:ぶっちゃけ『常闇の迷宮』にいるそこらへんのザコ敵よりも強い!

:なにがいるんだ?


「……さっそく来たみたいだね」


 ミヨリがコメントを視線で追いかけていたら、鼓膜を震わせる重低音が聞こえてきた。その音は次第に大きくなって、こっちに迫ってきている。


 前方に目を凝らすと、薄闇のなかからソレが飛び出してきた。


 見あげるほどの巨体に、怒り狂ったような凶暴な顔つき。側頭部からは二本のねじれた角が生えていて、頑強な身体は筋肉の塊そのものだ。


 ぶっとい四本足で立つ巨大な猛牛を連想させるモンスター。ベヒーモスが牙を剥いて、ミヨリたちを威嚇していた。


:はああああああああああああ!

:ベヒーモスやんけえええええええええ!

:なんでコイツがスタート地点のそばにいるんだよ!

:他のダンジョンでは最下層のボスだろうがよおおおおおおお!

:初見だとビビる!

:事前情報があってもビビるからな!

:画面越しでも迫力やべぇえええ!

:こんなの直に対面したら怖くて動けないよ!


 ベヒーモスを目の当たりにすると、綾乃と玲奈は険しい表情になる。小春は気圧されているようだけど、どうにかその場に踏みとどまっていた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ