夢ののなかで
「拓海くん、起きるんじゃ」
「む、疲れたからゆっくり寝ようと思っていたのに、誰だ起こすのは?って全能神様!!どうしたんですか?てかここどこですか?」
「ここは君の夢の中じゃよ?きみが転生初日から困っておったようだから、少しアドバイスをしにきたのじゃよ。まぁそのようなステータスにしたきみの自業自得じゃがのうホッホッホ」
「いやそこ笑うところじゃないでしょう?ステータスを振りなおすことはできないんですか?」
「それはいくら何でもできなないのう。きみ一人だけを優遇するわけにもいかんし。まぁステータスも上昇していくからそのうち大丈夫になるはずじゃ」
「そのうちか・・運と危機回避のステータス0にしちゃったもんな。しょうがないか」
「そうそうきみは特性で全能神の加護というものがついてしまったから、困っている人がいたら助けたくてしょうがなくなるぞい。また悪行にステータスが0がだからちょっとした悪いこともできんぞい。聖人君子を目指して頑張りたまえ」
「...どういうことですか?困っている人は基本的に助けるつもりですし、別に悪いことをするつもりもありませんけど?」
「結構厄介なステータスじゃと思うぞ、どんな状況であっても他人優先になってしまうし、悪行が0じゃと戦いの時に先制攻撃が出来んからのう。先生攻撃は暴行になってしまうから正当防衛や攻撃する理由がなければ攻撃できん」
「攻撃できないとはどうゆうことですか?無理やり出来そうなものですが??」
「例えば、銀行強盗が来たとしようある人は足がすくんで動けなかったが、ある人は勇敢に立ちむかい強盗を捕まえた足がすくんで動けなかった人は、善行ステータスが足りんのじゃ。つまりきみも簡単に言うと、足がすくんで動けないような状態になる」
「それは不便ですね、つまり毎回攻撃されてから反撃しなければならないということですね」
「そうじゃたとえ相手がモンスターや魔獣であってもじゃ」
・・・え?それはつらくないか。モンスターや魔獣相手に攻撃されてから反撃することになる。てことは襲ってこない動物を狩って食料にしたりすることはできそうにないな。
「まぁ、困ったことがあればいつでもワシに会いたいと念じながら寝れば、いつでも会いに行ってやるぞい。じゃあまたの~」