帰ってきた日常
レイがいなくなって三日がたった。それでもまだレイは帰ってこなかった。僕は何度が町をブラブラしたり、ギルドで簡単なクエストをこなしたりしたがレイがいないとなんだか物足りない。騒がしくてうっとおしいと思っていた人もいなくなったらなったでさみしいものだな。そんなちょっと物足りない日々が一か月くらい過ほど過ぎたときの朝。
「拓海さんただいま帰りました。私がいなくて寂しかったですか?これからも末永くよろしくお願いしますわ。」
「おう、レイおかえり。思ったより帰ってくるの遅かったじゃないか。」
「実家に帰るとお父様とお母さまがなかなか行かせてくれなくて、遅くなって申し訳ないですわ。」
「それは別にいいんだけど.....さっきから気になってるんだけど何その口調?いつものはどうしたいつものは。」
「いつもの?私はいつも通りですよ変な拓海さん。」
ぼくの疑問に全く心当たりがないといった様子でレイは首をかしげて見せた。いや、明らかおかしいだろ、いつもいかにもわがままなお嬢様みたいな口調だったのにいきなり上品な口調に代わっているじゃないか。この一週間の間に何があった、まさか外見は一緒で中身が入れ替わっているとかもしくはそっくりの双子がいたとか。いくらなんでも変わりすぎているまるで別人だ。
「まさか、風邪でもひいた?それともそっくりな別人?」
「もう、拓海さんったら失礼ですわ。もう正直にお話しします。お母様に拓海さんとケンカした時の話をしたらみっちりとお嬢様としての基礎を叩き込まれて、今まで教えてもらっていなかった一般常識をみっちりと叩き込まれましたわ。それは地獄のような日々でしたわ、拓海さんを思えば楽々乗り越えられましたけど。」
一か月で人ってこんなに変わるものなのか。一か月前とは別人過ぎて信じがたい。それか今だけかもしれないな、気づいたらいつものわがままお嬢様に戻っているかもしれん。とりあえず様子を見ることにしよう。




