レイの決心
その日の日が沈んでもレイがサテライトに帰ってくることはなかった。
どこかの宿に泊まっているだろうと思ってその日は就寝しようと思ったが、よく考えてみるとレイはお金を持っていない。そもそも筋金入りのお嬢様が宿をとれるとも思わないしもしかしたら、お金の使い方すら知らないかもしれない。さっき決別したばかりのレイがとても心配になってきた。レイを探しに行かなくては。。
急いで部屋を出ると、セナさんに事情を簡単に説明してサテライトを飛び出してレイを探した。急いででたもののどこにいるかなど見当もついておらず。しかしその問題はすぐに解決された。サテライトの入り口にうずくまっている少女を見つけた。誰がどう見てもレイだろう。ほっとして声をかけようと近づいてみると、あっちも気づいたみたいだ。
「遅いのじゃあああああ拓海、どうして童のことをすぐに追いかけてこないんじゃ。こういう時はすぐに追いかけるのが筋じゃろう」
「ごめん、本気で決別しようと思っていたから。追っかける気なんて全くなかったわ。」
「え、冗談じゃろ?拓海もなかなかユニークなジョークを言うようになったのう・」
「いや、結構本気なんだけど。まあそれは置いといて、少し言い過ぎて悪いなと思ったから...レイごめんねさっきはひどいこと言って。」
「そんことは置いといてじゃと、そこが一番重要じゃろうが。拓海の言ったことはよくよく考えてみれば一理あるからの、もう起こっておらん。拓海がわらわの頭をなでなでしてくれたら許してやろう。」
そういうとレイは目を細め頭を近づけてきた。頭をなでるぐらいお安い御用だ、ぼくはできるだけ優しくゆっくりと頭をなでてあげた。レイは気持ちよさそうに頭をすりすりとさらに近づけてきた。なんてかわいらしいんだ、例えるならそうい子犬みたいな感じだ。しばらく撫で続けると、レイは満足したのか真剣なまなざしになった。
「拓海わらわは決心したぞ。拓海の役に立てるよう今から一生懸命努力する、もう絶対に怠けたり自分の実力を過信したりしない。だからの、決別なんてしないでおくれ。もう一度わらわにチャンスをくれんか?」
「わかった。レイのことを信じて見守っているよ。結局ほかの人をパーティに誘う当てがあるわけじゃないからね。これからもよろしくね」
「うむ、これからもよろしく頼む。」
こうしてレイと仲直りすることはできた。筋金入りのお嬢様が一朝一夕で変わるとは思えないが、今日強く言い過ぎたことを反省して少しの間は見守ることを心に決めた拓海であった。




