初めての出会い?
目が覚めると良く晴れた空が見えた。
舗装のされていない道が続き、どこかの田舎のにいるような感じだ。
「とりあえずこの道を進んでみるか」
とりあえず何も持っていないからなぁ。食料と水くらいもらっておけばよかった。今考えると今結構ピンチなのではないか?この道の終わりは見えないし、このまま最悪飢え死んでしまうことも。転生してすぐに飢え死にとか絶対嫌だぞ。さてどうしようか・・・。
のんびり考えながら歩いていると、後ろから馬車がやってきて僕の隣に突然止まった。お、これは乗せてもらえるのかな?異世界に転生して幸先のいいスタートだ、と思ったが一瞬でその考えが消える。馬車の中からガラの悪そうなスキンヘッドの人が出てきたからだ。
「あんちゃん見たこともない服を着てるな、どこの貴族なんだい。服と金目の物おいてきな」
あー最悪だ、転生して早々盗賊に絡まれるとかありえないだろ。
「すみませんが、今なにも持っていないんです。服もあまり価値のないものだと思いますよ?」
「そんなウソが通じるとでも思ってんのか?」
ですよね~そうなりますよね。もうナイフもって近づいてきてるし。あー異世界生活楽しみたかったな。あーナイフを振りかぶって切りかかってきたな。どうしよー、あれナイフ遅くない?あ、そっかぼくのステータス最強だったな。これなら楽々よけられそうだ。少し横によけて、横腹にパンチを入れてみる。
「な、ぐはぁ」
「あれ、そんなに力入れてないんだけど?」
盗賊が馬車に向かって吹っ飛んでいき、白目をむいて気絶していた。
「なめやがって、みんなやっちまえー」
5人に囲まれたが、なんだろう全然負ける気がしない。右の男がナイフを振りかぶって突進してきた。とりあえずナイフを振り払っておなかに一撃。あれ嫌な音がしたぞ、骨が折れてしまったかな?むむ力加減が難しいな。さすがに殺してしまうのは気が引ける。次は加減して、せいっ。おかしいなかなり加減したのに気絶してしまったぞ。ステ振り間違えたかな~いくら盗賊といえど気が引ける。
「まだやるってんなら続けるけどどうする?」
出来れぼもう引き下がってほしいところだ。
「ひぇぇえええ~~~化け物だああ」
いやそんなに驚かなくても、ちょっと傷つくな。てかおい、仲間おいて逃げるなよ。この気絶した三人どうするんだよ。とりあえず乗っていた馬車の中に乗せておくか。
「ふぅ、疲れた。なんでぼくが盗賊をわざわざ馬車に乗せてあげないといけないんだよ。まあ身体能力のステータスが高いから、軽々持ち上げられたけどね」
馬車の中で一休みさせてもらうことにしよう。いきなり散々な目にあったなあ。
「おい、そこの馬車動くんじゃない!おとなしく投降するんだ。貴様らは我々に包囲されている。」
ちょうどよかった。地球で言う警察みたいな感じかな??馬車から降りて事情を説明しよう。馬車を降りると突然たくさんの人に襲われた。
「無駄な抵抗はよせ、おとなしくするんだ」
「いたいいたい、待ってください。ぼくは盗賊ではありません」
「そんな言い訳通用すると思ったか?連行させてもらう」
そのままぼくは、手を縛られ馬車に乗せられてしまった。これからどうやって誤解を解こうかな・・・