貴族のお嬢様の実態
「こんにちは、セナさんお久しぶりです」
「お久しぶり~、もう戻ってこないかと思ってドキドキしてたよ。きちんとカギは返してもらわないと困るからね」
「そんなことしませんよ、早速なんですがもう一部屋貸してくれないかな?」
「はいよ、そちらのお嬢ちゃんは妹さん?」
「わらわの名前はレイじゃ、拓海のこんや...むぐっ」
「レイはねぼくとパーティを組むことになったんだ」
「へーそうなんだ、どれくらい泊っていくの?」
「とりあえず、残りぼくの日数と同じだけで頼むよ。ご飯付きでお願い」
「はいよー」
レイと一緒に受付を済ませて食堂に向かった。すぐに婚約者と言い出すのをやめろと言っても聞かないしな。何か対策しないとな...この世界の常識はよくまだわからないけど、ぼくの世界ではまだ婚約が出来る年ではないしな。
今日のメニューは、野菜と肉の炒め物と野菜のスープ、サラダだった。どうやら近所の人から野菜をたくさんいただいたらしい。健康的でよいメニューだと思う。
「拓海よ、さっき言えなかったんじゃが、同じ部屋に泊まらせてもらえんか?」
「さすがにダメだよ。ぼくらはパーティを組んだだけなんだから」
「でもな...わらわ一人では何もできんし」
「いや、食事は作ってもらえるし、風呂も沸かす必要がないから大丈夫でしょ」
「いや、それはそうなんじゃが。着替えも体を洗うこともメイドに任せておったから、できないぞ」
「え?ほんとに?ここにはメイドいないけどどうするの?」
「だから拓海と同じ部屋に泊まりたいと言っておるんじゃ。拓海とじゃったら風呂も着替え別に良いぞい」
「え、ちょっと待って。それはさすがに無理だよ。メイドを呼ぼう、ね?そうしよう」
「それは無理じゃ、冒険者としてそんなことはできん」
なんでそんなところで強情なんだよ。ん...着替えか。まぁそれはいいとしても、さすがにお風呂はな。ここのお風呂は混浴じゃないし。混浴だったとしても体を洗ってあげるとか無理だけどね。さてどうしようか.....。
「今の話聞かせてもらったわよ。大きめの部屋が一つ余っているから、そこにするといいわ。それとお風呂は家族用の小さめのお風呂があるからそこ使ってね。特別に一部屋だから一人分の家賃でいいわ。さっこれが部屋の鍵ね。今ちょうどお風呂空いているから、早く入ってきなよ」
「え、セナさん。一緒にお風呂に入るつもりもありませんし、部屋も別々でお願いします」
「なに男がうじうじいっての。女の子にお願いされて、理由もないのに断るの?ほら早く行った行った」
「やったね拓海。早くお風呂に向かうのじゃ。早く汗を流したいのじゃ」
まじか。。。この状況から逃れるすべは....なさそうだな。諦めるか。妹とお風呂に入ると思えばどうってことないはずだ。そうだ、なにもわるいことをしているわけでもない。自分に言い聞かせながら、レイに手を引っ張られてお風呂に向かった。




