とっておきの場所
「ここじゃぞ拓海」
「へぇ〜すごいねこれは」
ついたのは大きな時計台だった。地球でいうとビックベンという時計台があるが、それよりも大きいとおもう。まぁ実際に見たことはないんだけど。
「さぁ早くこの上に行くぞ」
「えぇこれを登るの?あんな階段むりでしょ」
時計台をみたところ入り口もなさそうだし。この何段あるかもわからない階段を登るのか....いま11時ぐらいだったし、間に合わないんじゃなかろうか。申し訳ないがなんとか説得して諦めてもらおう。
「あんなの登るわけないじゃろ、ほらこっちじゃ」
レイが時計台の周りを歩き始める。突然ストレージボックスからカードのようなものを取り出し、壁に当てた。するとなんと、壁が動き始め入り口が出来上がった。
「なんだこれは、すごいな」
「この時計台は要塞の代わりにもなっておるんじゃ、いつでも中に入れるのは身分の高いものだけなんじゃぞ」
「レイお嬢さん、お久しぶりです。失礼ですが、そちらの方はどなたですか?」
「斎藤 拓海といってな、わらわのこんや..むぐっ」
「どうも、レイとパーティを組むことになった斎藤 拓海です。よろしくお願いします」
なんてことを言いだすんだ。レイの婚約者だなんて言ったら勘違いしてしまうじゃないか。まだ婚約するときまったわけでもないのに、こんな少女と婚約なんてまるでロリコンではないか。地球ではロリコンだったじゃないかって?もうそれは卒業したのさ。てなわけであらぬ疑いをかけられるわけにいかないので、全力で阻止させてもらうぞ。
「どうぞよろしくお願いします。時計台を守っております、騎士団のものです。レイお嬢さん、いつものところに行かれるのですね?少々お待ちください」
そう言い残すと騎士団の方はどこか奥の部屋に行ってしまった。
「何するのじゃ拓海、苦しかったぞ」
「何って突然婚約者とかいうつもりだったでしょ?」
「それの何が悪いんじゃ?事実であろう?」
「まだパーティを組んだだけ、婚約はしない」
レイが不貞腐れた顔をする。だってねえいきなり婚約だなんて、受け止められないでしょ。それにまだ出会って間もない人と。
「お待たせしました、こちらです」
「ほら早くいくぞ」
レイは待ちきれないといった様子でせかしてくる。そんなにいいところなのだろうか。
案内にされたのは、筒状の部屋で天井が見えないくらい高い不思議な部屋だな。
「では、上に向かいますね」
「え?どうゆうこと、うわっ」
突然床が動き始めた、このまま上まで登れるそうだ。エレベーターみたいな感じかな。どういう仕組みで動いているか聞いてみたが、さすがに秘密だと教えてくれなかった。特殊な技術でも使っているのだろうか?それても魔法か何かで動いているのだろうか。そんなことを考えていると床の動きが止まった。着いたのだろうか、レイに続いて外に出てみた。
「ここじゃ拓海」
「これは、すごいなぁ」
「ここから見れる王都の景色が好きなんじゃ」
時計台の上から見る景色は、王都を一望できる絶景だった。そこからレイの城もみえた。
「レイ王都を離れることになるけど、本当にいいのかい?寂しくない?」
「子供扱いするでない、寂しくないといえば嘘になるが...拓海と一緒だから問題ない」
「そうか、悪かったよ。あらためて、これから宜しくね」
王都の景色を堪能し終わってセイヤさんとの集合場所に向かった。そしてぼくらは王都を発った。
体調を崩してしまったので、本日は更新できそうにないです。




