全能神降臨
「という訳じゃ、すまんかったのう拓海君」
先程現れたおじいちゃんは、全能神といって神様を取りまとめるトップらしい。地球神(チャラ神)が突然静かになったので、真実なんだろう。
全能神が言うには、異世界転生する際にはステータスを振ることが出来るらしい。本来は神様が振り分けるらしいが地球神のミスで死んでしまったぼくは、特別自分でステ振りをさせてあげると言われた。ステ振りっていったらよくゲームとかであるアレだよな。
「まぁ詳しく説明するとな、人それぞれにステータスポイントがありそれを振り分けることによって、個人の能力が決まるんじゃ。それは神様が選び決めることによって振り分けておる。個人の頑張りでステータスが伸びることがあるが、どうしても神様に決められたステータスの上限を超えることはできんのじゃ」
いやそんなにどや顔されてもな。自分で言うのもなんだけど、ステータスあまりない気がするしなぁ。運動能力・知力・容姿すべてちょうど平均なくらいがするし。
「すまんのぉこの馬鹿神は後でしっかりしごいておくから許しておくれ。どれ、きみのステータスを可視化してあげよう」
ほんと心を読んで会話してくるのやめてほしい。チャラ神が全能神の言葉を聞いておびえている、いい気味だ。少しは反省してもらいたいと思っていたところだったから。どれどれ僕のステータスは、棒グラフのようなもので表示されているけど....よくわからないなあ。
「すまんすまん、棒グラフの途中に赤いラインが引いてあるじゃろそれが平均であると考えてくれればよい」
なるほどねもう一度見てみると運動能力、知力、容姿、すべて平均ピッタリか。ちょっとまてHP・MPって欄があるゲームかよ。
「今から行く世界には、魔法があるからのう。そもそも地球に魔法はないからMPはほとんどの人が0じゃが」
なるほどわかってきたぞ。いろいろなステータスを見てみよう。
「そろそろいいかのう?転生前のステ振りに移って。そんなにショックを受けんでもよいじゃろ。悪いステータスもよいステータスに振れるのじゃから」
いや、わかってるけどさ~ねロリコン属性の値が桁が二つ違ったんだけど。全能神が言うには自分の特性みたいなステータスがだれにでもあるらしい。ぼくはロリコン属性で、もう神様になれるレベルのステータスらしい。確かにぼくのエロ本は幼女ものばっかりだし、ロリ系のアニメばかりみてるし、15歳を過ぎたら年増だとおもうけどさ。いたって普通だと思うんだけどなぁ。まあいいか気を取り直してステ振りをしよう。
「ステ振りのコツやアドバイスありますか?」
「そうじゃな、今から行く世界の人々の平均ステータスを見せてあげるから、それを参考にするとよいじゃろう。ロリコン属性のおかげで全ステータス平均の三倍にしてもポイントが余るがのう。とりあえず面倒じゃからその世界の平均分振り分けてあげてもそいぞ?そのあと修正すればよいじゃろう。あとは、この特性覧から好きな特性をとるとよいぞ」
「よろしくお願いします」
えっとすべて平均通りに振り分けられて残りが30000ポイントくらいか。とりあえずHP/MPにふろう。平均が150/45らしいからとりあえず100倍にしとくか。あとは運動能力と魔法の属性も全部100倍にしてと。あとは便利そうな特性を、状態異常耐性・空間魔法の使い手ぐらいかな気になるのは。まだ10000ポイントあるのか平均の100倍とか相当チートだと思うんだけどな。これにはロリコン属性に感謝だな。
「そうそういい忘れていたが、固有スキルというものがつけれるぞ。相当ポイントが余っているようだからオリジナルのスキルを作ってもよいぞい」
まじですか!
「時を止めたり、自分の想像してものを作り出せたりします?」
「もちろん可能じゃ、両方とも10000ポイントでできるぞい」
むむむ、迷うな。ほかにもっといいものないかな。あ、いいもの思いついた。
「一度見たものは何でもすぐに出来るようになるスキルにしてください」
「それは魔法限定かのう?それとも武術なども含むのかのう?」
「すべてです、ありとあらゆることに対して発動するようにしてください」
「すまんがそれをするには12000ポイント必要じゃ」
それならほかのステータスからもってくればいいだけじゃないか。んーと悪行が1000ポイントもふってあるぞ、地球の10倍か相当治安が悪いな。とりあえずこれを0にして、あとは運もいらないだろ、危機回避もチートなみに強くしたからいらないし、あとはあれちこれと・・。
「できました。ではオリジナルスキルお願いします。」
「それは構わんのじゃが・今のステ振りだと後々後悔することになると思うんじゃが・・。まあきみの決めたことだからよいか、それじゃスキルを付けて転生するぞい、ほら地球神転生してあげなさい」
「は、はい全能神様」
そういえば、チャラ神いたな完全に忘れていたよ。チャラ神が何やら怪しい呪文を唱えだし、僕の意識は薄れていった。