襲撃のあとで
倒して盗賊団は、縄で縛っておいた。レイはよほど怖かったのか夜が明けるまではずっとそばにいた。さすがに二人で寝るのはいろいろとまずいと思ったので、もちろんぼくは起きてたよ。いたずらもしてないし(ちょっと後悔)。そして夜が明けると、セイヤさんが目を覚まし、その後次々と騎士団の方が目を覚ました。
「なんとお礼を言ったらいいのか、レイ様を待っていただきありがとうございます。私は何の役にも立てずただ、寝ていたなんて。ふがいない限りです」
「もういいですって、レイも無事だったんですし。頭を上げてください」
「拓海の言う通りじゃ、もう気にしておらんからよい。それに拓海がおれば、わらわのことを守ってくれるからの?」
そんなに期待された目を向けられても、騎士団の人が全員睡眠薬を盛られたのはぼくのせいでもあるし。たんぶん運のステータスが皆無だたらだろう。いい冒険の始まりだと思ったんだけどな。
「そろそろ出発しますよ。予想外の事態がはありましたが、予定どうり今日の夕方には王都に到着すると思います」
「拓海はもちろん、わらわと同じ馬車じゃぞ」
レイに腕をひかれて、馬車に乗り込んだ。その後は特に問題もなく予定通り王都についた。