盗賊団再来
夜遅くぼくほ少女の叫び声で目を覚ました。このの声はレイのこえだ。何かあったのだろうか、急がなくては。レイのもとに向かう途中たくさんの騎士団が倒れていた、みんな生きてはいるみたいだしほっとした。レイ無事でいてくれよ・・・
「こんなことをしてただで済むと思うなよ、お父様が絶対に許さないんだから。」
「そのお父様はどこにいるんですかね~そろそろおとなしくしてもらえませんか。さすがに少女に乱暴をするのは気が引けるんで。」
「セイヤ目を覚まして、ねえってば。」
「うぐっ、お嬢様お逃げください。」
「おっとまだ意識のある者がいましたか、さすが騎士団長といったところか。まぁまた眠ってもらうだけですがね。ドスっ。さあこれでお嬢様を守ってくれる人は誰もいませんよ。」
レイのもとに到着すると、五人の盗賊に取り囲まれていた。
「レイ大丈夫か?盾を構えて盗賊とレイの間に割って入る。」
くそぅ殴り掛かれたら手っ取り早く解決できそうなのに。
「なぜおまえは動けるんだ?睡眠薬を大量に入れておいたのに。」
「そういうことだったのか。どおりで騎士団の人がみんな倒れているわけだ。」
「そうさ夜食べたスープの中に入れさせてもらった。よくやったぞライラ、エミル。」
「え?ライラとエミルがやったの?嘘だよね?嘘っていってよ。」
「本当よ、私たちは盗賊にやとわれたスパイだもの。あなたに近づいたのも偶々で、適当に口実を付けてパーティを組みこのクエストを受けたかっただけよ。おかげさまですんなりと睡眠薬を入れることが出来たわ。野菜嫌いのお嬢ちゃんが食べなかったのと、あなたになぜか効果がないのは誤算だったわ。」
え、エミルとライラが敵なのかやばい思考が追い付かない、どうすればいいんだ。
「悪いことは言わないから、降参してそのお嬢ちゃんを渡してちょうだい。」
レイが震える手でぼくの裾を握ってきた。こんな少女を見捨てることなんてできるわけがないだろう。無駄に高いステータスを使うところは今しかない。
「悪いねその指示には従えないよ、盗賊らしく力づくで奪ってみな。」
「なめやがって、やっちまえ~。」
男の三人組が同時に切りかかってきた。レイを後ろに回してその攻撃を防いだ。さあこれで攻撃できるな、反撃返しと行きますか。まず盾で一番近くにいた盗賊を弾き飛ばす、切りかかってきた盗賊の攻撃を盾を捨ててよけ拳を繰り出す。そのまま残りの一人に向かって殴り掛かり気絶させた。
「ふぅ、できればライラとエミルとは戦いたくないんだけど・・・どうする?」
「そうさせてもらうわ、あなたには勝てそうもないもの依頼主も気絶してしまったし。もうあなたには、会わないことを祈るわ、じゃあね拓海」
「すみませんでした、拓海さん・・ではさようなら。」
ライラとエミルはそのまま林の中に消えていった。