チャラ神降臨?
ここはどこだ....
辺りを見渡すと、キラキラした世界が広がっていた。
「ハロハロー、やっと起きたのかい、これだからお寝坊さんはホントこまるわ~w」
誰だこのウザイテンションの、チャラ男は。
「あ、いまテンションのウザイチャラ男だと思ったっしょ(笑)」
なんだこいつ、人の思考でもよめるのか?
「まぁ神ですから」
え、今こいつなんていった?こんなやつか神様なわけがないだろ。なんでこんなところにいるんだ、いやな夢だな。
「いやいや夢じゃないさこれが現実だよ。まあ簡単に言えば、斎藤 拓海君が死んじゃったから地球の神界に連れてきたのさ」
しんだ、?ぼくが?ふっそんなこと信じるわけがないだろ。冗談はその性格だけにしてくれよ。
「ちょっとこれをみてみ、二日前に死んでしまったきみの葬儀をやってるところだから」
半信半疑のまま鏡のようなものを覗くと。
「ホントだ...ぼくの葬儀をやってる」
突然のことで思考が追い付かない。頭の中が真っ白になり、気を失ってしまった。
目が覚めると目の前に、神様の顔があった。だんだん思考がクリアになっていく.......
そして今ぼくは膝枕をされていることに気が付いた。慌てて飛び起きた!
「そんなに嫌がらなくてもいいだろ、神様に膝枕をしてもらえる機会なんてめったにないぞ」
「男に膝枕されるなんて、死んでもごめんだね」
「きみ死んでるんだけどね、自虐ネタ?まじうける~」
ムカッ、いちいちこの神腹立つんだよなぁ。起きてもまだここにいるということは、夢じゃないってことか。本当に僕死んだんだのか。あんまり実感ないな、腹が立つけど自称神様?にいろいろ聞いてみるか。
「僕ってなんで死んだんですか?」
「あ~なんていうかそのね...いろいろあっていろいろ...」
いきなりお茶を濁しだす神様。なんだかはっきりしない神様だなあ。
「自分の死因くらい知っておきたいんです。教えてもらえませんか?」
「ん~まあしょうがないなあ、簡単に言えばちょっと倉庫の整理をしていた時にうっかり神器を地上に落としちゃって、それにあたった君は死んじゃった。ごめんちゃーい」
え、そんなてへっみたいなテンションで言われても困る。すべての原因はこいつじゃないか。
「神様だったら蘇らせることはできないんですか?」
「普通だったらできなくもないんだけど、きみに当たった神器のせいでよみがえらせることはできないんだよ。まぁ異世界でよけれが転生することはできるんだけどね~。異世界とかいっちゃう?」
何言ってるんだこの神。いきなり異世界とか言われても、はーい行きますとはならないだろう。
「まぁそれか僕の下で、永遠に働くかだね」
「異世界に行かせてくださいいぃぃ!!!」
こんな神様の下で働くより異世界に行ったほうが何倍もましだろう。
「あ、そう?じゃあ転生するよ〜」
「おぃ、地球神いい加減にせい」
あの神様は地球神って言うんだ。あんなやつチャラ神で十分なのに。突然現れた白髪のおじいちゃんは誰なんだろぅ....