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魔鋼騎戦記フェアリア  作者: さば・ノーブ
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第5章 蒼空の魔砲師 最終話 Ep7 蒼空に願いを Part13

「魔鋼騎戦記フェアリア」第5章 蒼空の魔砲師 最終話 Ep7 蒼空に願いを 


巨大戦艦は自沈して果てた。

フェアリアは一時の平和を手にする事が出来た。


掛買いのない命と引き換えに・・・


さらば・・・生き抜いた魔砲師よ・・・

 さよなら・・・今迄のミハルよ・・・

視力が奪われた・・・


まばゆいい・・・それを超越した閃光が、観た者を驚愕させる。


空中の巨大な岩山の如き戦艦が、一瞬で光の中に消え去った。


その光はこの国で生きる者への福音ふくいんだった。


だが・・・それはそこで闘う者の最期を表す。




「ああ・・・ミハル先輩は勝てたんだ。

 あんな巨大な戦艦に・・・勝つ事が出来たんだ!」


ミリアは周りにいる部下達に憚らず、歓喜の叫びをあげるのだった。


「魔法師というのは凄いですね、少尉。

 たった数人であんな巨大な岩山みたいな物を破壊出来るなんて!」


部下達も口々に褒め称える。

ミリアはそんな部下達にこう伝えるのだった。


「そうさ!あれが我がフェアリアを代表する・・・いや。

 ミハル大尉は双璧の魔女なのだから、人類の希望なのだから!」


ミリアはこの時、元気なミハルの面影を慕い、直ぐに帰って来るものと信じ切っていた。




「ミハル姉さん・・・無事なのかな?」


弟は心配していた。


「あいつの事だ、けろっとして帰って来るさ」


父は口ではそう言ったが、表情は心配で曇っている。


「ミハル・・・ミハルは・・・もう帰っては来てくれないかもしれない・・・」


母は、何かを感じ取っているのか憂いを感じさせる一言を呟く。


「母さん!そんな縁起でもない!」


マモルは母の声に反論する。


「ミハル姉さんが約束を守らない訳がないじゃないか!

 あの双璧の魔女としてフェアリアを護った姉さんが死ぬ訳がないじゃないか!」


いたたまれなくなった弟はベランダから逃げる様に走り去る。

その後ろ姿を見ながら、父と母はお互いの身体を支えつつ、今一度蒼空を見上げるのだった。

何かを覚悟したように・・・



あれほど吹き荒れていた風も、空一面に広がっていた黒雲も。

要塞戦艦が消滅した後には、嘘の様に静まっていた。

あたかも、誰かが消し去ったかのように・・・


父母が見上げる空は、蒼く・・・蒼く澄み渡っていた。








破壊の波動が身体を押し包む・・・


「私は・・・私の身体は限界なの・・・

 もう・・・少し・・・休んでも・・・いいかな?」


挿絵(By みてみん)



守護神が失われた時、授けられた魔法の衣も力を失い始めた。

爆発に巻き込まれはしなかったが、衝撃波が体内にダメージを与えた。

そう・・・人間ひとたるミハルの身体は・・・致命的ダメージを受けてしまった。

魂達が護ってくれたというのに。

リーンの願いは、最期の瞬間・・・

護られるべき娘によって覆された・・・ミハル自身に。


墜ち行くミハルは誰かに問いかけた。


「最期まで頑張れたから・・・一つの願いを遂げれたから。

 みんなには謝るから・・・休ませて欲しいんだ・・・」


落下を続けるミハルの魔法衣が少しづつ破れていく。

ミハルの魔力が失われていくのと同じように。


「みんな・・・消えてしまった。

 みんなの魂が喪われてしまった・・・私を護る為。

 みんなを犠牲にしてさえも、私は自分の願いを優先しちゃった・・・

 ごめんなさい、みんな・・・みんな・・・リーン・・・」


涙が止まらない。

希望が失われ続けるように。


「私・・・このまま墜ちて、死ぬ事になる。

 だけど、仕方がないんだよ・・・それでも良いと思ったんだから。

 ルシファーに告白できたから・・・術を破ってあげれたから・・・」


消えゆく思考の中で、ミハルは呟く。


「フェアリアを護れたのがせめてもの慰めって思わなくっちゃ。

 私が出来た最後の勝利・・・そう思いたいんだよ、マモル。

 帰る事は出来ないけど・・・みんなを護れたからねお父さん。

 約束を破ってごめんね・・・お母さん・・・お母さん・・・」


最期に想うのは家族の事。

最期に願うのは家族の安寧。


「さよなら・・・お父さんお母さん・・・可愛いいマモル・・・」


消える思考の中で、最期に願うのは・・・


「さぁ・・・時が来たよ・・・リーン。

 あなたに逢う為・・・あなたの力を頂戴。

 あなたに授けられた・・・女神の力を・・・死に逝く私に・・・」


上空に現れた青い空に願いを告げた時。

最後に言えた願いを最期に。



  (( トクン トクン ト ク ン ))


脈拍が落ちて行く・・・


  (( ト ク ン ト ク ・・・ ))


途切れた



挿絵(By みてみん)



最期の願いは、蒼空あおそらに消えたのか・・・魔法師ミハルの願いは?







___________



挿絵(By みてみん)



「ふっ・・・ふふふっ!あははははっ!

 二人共居なくなった・・・一隻の戦艦如きの代償で!

 上出来じゃないのっ、我が下僕としては!」


フェアリア侵攻軍からの報告に、女神が喜んだ。


「くっふふっ!お笑いじゃないの・・・まるで。

 千年前に悪魔に身を貶めた男が、たった一隻のふねと心中するなんて!

 しかも、私のバグまで道連れにして!」


高笑いする女神が笑いを辞める。

傍に横たわるもう一人の女神を見詰めて。


「どう?バリフィス。

 あなたが生きた証がまた一つ消えたわよ?

 人間ひとなんて消えてしまえばそれっきり。

 誰も覚えてなんていない、誰が記憶に留めて置けるものですか。

 時が経てば誰も覚えてなんかいやしない・・・それが人間というもの。

 そうでしょ・・・リーン・・・リーン・フェアリアル」


眠り続ける女神に寄り添う、殲滅を執行する女神ミハリューが微笑む。


「いつまでも殻に籠っていないで出てきなさいな。

 人間なんてどうなったっていいじゃないの・・・

 だって、あと僅かしか時間がないんだもの。

 あなたが目覚めなくとも、ユピテルのいかずちが放たれれば・・・

 皆殺しになるのは避けれないのよ?」


ふふふっと笑う女神の瞳が細まり、金髪の女神の中を睨んだ。


「あなたの中で抗う者も、よく聞きなさい!

 あの娘は死んだのよ、あなた達の希望は潰えたのよ。

 諦めてバリフィスを渡しなさい、この私に!」


女神リーンの身体に宿る者とは?

ミハリューが睨む、女神バリフィスの中で抗い続ける者とは?


「聖獣だろうと容赦はせぬぞ?

 バリフィスを護る気だろうが、もはや望みは絶たれたと思うが良い!

 この私ミハリューのバグは死んだのだ!

 女神の力に目覚める前に・・・ミハルの鼓動は聞こえなくなったのだ!」


ミハリューは勝ち誇ったかのように言った。


「バリフィスはそなた等では護れぬぞ?

 これからバリフィス・・・いや、皇女リーンの縋る記憶に終止符を打ってやる。

 この殲滅の女神ミハリュー様直々に・・・

 フェアリアとかいう小国を根絶やしにしてやる!

 ・・・お前達はそこで指を咥えて観ているが良い。

 女神リーンの絶望を!女神バリフィスの覚醒を!

 あーっはっはっはっ!」


高笑いしたミハリューの姿が薄れていく。

絶望を身に纏うかのように・・・暗黒の中へと消えて行く。


眠り続けている筈のリーンの閉じられた瞼から、一条の涙が流れ出す。

殲滅の女神に対してなのか。

それとも・・・告げられた現実がそうさせたのか?


神の神殿の中で、女神リーンは孤独だった。







___________


時が・・・僅かながら流れた・・・

巨大戦艦が撃破されてから、2日が過ぎようとしていた。




軍港の中はごった返していた。


フェアリアの海軍。

有志連合軍の兵士達。


皆それぞれに忙しく準備にかかっている。


岸壁からタラップが外されたのを確認し、先任下士官がホイッスルを吹き流す。


「接岸離れ、錨鎖あげ方!」


前甲板に居る下士官が手旗をあげる。


もやい解け!錨鎖離れ!」


手にされた手旗が全上げされる。

怒りが巻かれ、鎖が真下に垂れ下がると。


「錨、立った!離岸よろし!」


ふねが出航出来る体制になった事を告げた。


「源田艦長!出港準備整いました」


航海長のミツル3尉が航海士席から振り返る。


「咄嗟戦闘準備よろし」


砲術長のレナ3尉が、各砲台からの報告を纏めて伝える。

新艦長ミノリ2佐は二人の報告には命令を返さずに、もう一度訊き直した。


「ホマレは・・・中島3尉は戻ったのか?」


ミノリの何回目かの同じ問いかけに、二人は首を振って応えるのだった。


「・・・そうか」


再び黙り込んだ源田艦長に、二人の士官は前を向いて己の受け持ち部に目を凝らした。






遠くで遠雷のような霧笛むてきが聴こえたような気がした。


「ホマレさん、もう行かなくては?」


マコトが気を利かせたつもりでそう告げる。


「マモルには私から強く嗜めておきますので・・・」


その場から逃げ出すように走り去った弟の事を詫びる。

しかし、目の前にいる有志連合軍3尉は、その場から立ち去ろうとはしなかった。


「お母さま・・・何度でも謝ります・・・申し訳ございません。

 どう償えばいいのか・・・

 どうすれば赦して頂けるのか・・・解らないのです」


ホマレは、呆然と蒼空を見上げ続けるミユキに謝り続ける。


「ホマレさん。ミユキをしばらく一人にさせてやっては貰えませんか?」


いたたまれなくなったマコトがホマレを帰す為に、そううそぶいた。


「ですが・・・私は!」


どうしても心の内が治まらないホマレが赦しを貰おうと願ったが。


「ミユキの事も、マモルの事も。私に任せてはくださいませんか?」


父としての威厳からか。

マコトの一言でホマレも退かざるを得なくなる。


「では・・・私はこれで。

 私は軍艦<薩摩>に乗艦しますので・・・ご連絡は取れなくなると思います」


海軍式の敬礼を贈って、別れを告げる。


二人が居る部屋から辞去する時、足を停めたホマレが背中で言った。


「もう、お逢い出来ないかと思います。どうか、お達者で・・・」


訣別の挨拶を・・・別れの言葉を。


去り行く3尉の背中を見詰め、マコトは娘が去っていくかのように感じていた。

眼を妻ミユキに戻した時、彼女が蒼空を見詰めたまま何事かを呟いているのが解った。


「なんだい、ミユキ?」


急に老け込んでしまった妻を労わる様に、そっと聞いたのだが。


「ミハルは生きているの・・・蒼い空の上で。

 ミハルは死んではいないのよ・・・あなた」


現実を受け止められなくなったのか。

渡された戦死報告書を握ったまま、空を見上げて呟き続ける。


「あの子はね、約束したのよ私に。

 きっと・・・きっと帰ると。

 だから私はここで待つの・・・あの子が還るのを。

 あの子が笑いながら帰って来るのを・・・」


窓から見える空は青く、雲一つない空は蒼く澄んでいる。


「ああ、ミユキ。それまでこの蒼空に願っておこう。

 ミハルの無事を・・・あの子が帰って来る事を・・・」


父母はお互いの手を握り・・・願うのだった。





「誰が!

 誰が信じるもんか!

 どうして姉さんが死んだって言うんだ!」


マモルは走り続けた。

少しでも海に近寄ろうと。


「姉さんは死んじゃいない!

 だって・・・天使が死ぬ訳がないもの!

 ミハル姉さんは約束を違えるなんてしないから!」


走りながら、叫んだ声が辺りを震わせる。

港へと急ぐマモルの手には、

ホマレから渡されたミハルの着けていたと思われる、紅いリボンが握られていた。

そのリボンは、ホマレ3尉が営倉行きを厭わずに捜索に出た時。

偶然にも海上に浮かんでいたモノを拾ったのであった。

まるで、自分がこの海の底に沈んでいると教えたいかのように・・・



マモルは走る、軍港へと。

確かめたい一心で・・・・姉の無事を信じて・・・


「ミハル姉さん!僕がきっと見つけてあげるからっ、待っていて!」


弟も・・・心は同じ。

この空の上に居続けていると信じている。

この蒼空に願いを叶えて欲しいと誰かに叫んでいた・・・




 第5章 蒼空の魔法師   おわり





____________





エピローグ





「だから・・・言ったじゃないの」


静かな・・・とても静かな。

まるで海の底に居るかのように・・・静かな所で。


「言った筈よ。あなたの優しさが命取りとなるって・・・」


静けさの中で。

女性の声が誰かに語り掛けている。


静かな口調・・・いや。

まるで死者の如き、冷淡な声が誰かに投げられる。


「確かに・・・あなたはよく頑張った・・・だけど。

 あなたは優しすぎたのよ・・・誰にでも。

 その優しさが身を亡ぼす事となるって言ったわよね・・・」


そこに横たわる娘を見詰めた黒髪の女性士官が独り、呟き続ける。


「あなたが砂漠の国、オスマンへと向かう時。

 部下達への接し方について教えた筈よ私は。

 それはあなた自身も気付いた筈・・・だけど、駄目だったようね。

 部下達ばかりではない事に気付いてはくれなかった・・・悲しいけど」


思い出を思い出としてではなく、教えを理解出来なかった娘に対する戒め。

まるで死者のように真っ白い手で、ミハルの頬を撫でながら。


「あなたは死んではいない。

 あなたは私と同じ・・・魔法使い。

 そしてあなたには希望が掛けられているの。

 この世界に生きる全ての人の願い・・・生きる事への望みが。

 だから・・・私は此処へ来た・・・このフェアリアへ呼び寄せられた。

 死に逝く者達の霊魂と共に・・・

 一度は死んだ私と同じように、実体化させられる能力を与えられたの。

 そう・・・あなたの中で目覚めの時を待っていた力が。

 女神としての力が模らせるの・・・授けられた力と共に」


冷たい手に撫でられる娘の頬は、死者としては生気があるかに見えた。


「もう・・・気付きなさい。

 あなたは死ぬ事さえ赦されない・・・可哀想な娘。

 運命に逆らい続ける・・・宿命さだめの女神。

 ・・・そして、私達人間じんるいの希望・・・」


 ((ざわっ ざわっ ざわわっ))


いつの間にか、女性士官の周りに影が集い始めた。


「死んでない・・・死んではいない・・・でも、生きてもいない」


周りの者達が口々に告げる。


「では、この娘はどうすればいい?」


「では、我らはこの娘に何を願う?」


 (( ザワッ ))


集う者達が一斉に消えた。

最期に・・・願いを叫んで。


「「我らが願いは・・・敵の殲滅を賜る事!」」


闘いに散った霊魂達は呪いの言葉を吐く。

それは地獄へと魂を貶める事となっても願わずにはいられなかった呪詛。

死へと貶められた時に残った怨念・・・


「これで解る事でしょう・・・

 戦争がどれ程憎しみを募らせるものかを。

 死しても尚、殺された事を恨み続ける。

 それは時が経っても減りはしない・・・却って増幅する。

 それが本当の闇・・・悪魔よりも悍ましい人の呪い。

 今、あなたに向けて放たれてしまったの・・・女神となれし娘。

 再び戦いの場へ赴く・・・戦女神いくさめがみへと」


黒い魔法陣が横たわる娘へと溶け込んで行った。


「さぁ・・・もう目覚めるのよ、あなたの中に居る者の力と共に。

 敵を殲滅する女神の力を身に纏い・・・失われた魂達の仇を討つ為に!」


赤黒き瞳の女性士官が目覚めを(いざな)う。

死者となっていた娘が瞳を閉じたまま起き上がる・・・ゆっくりと。


「眼を開け放て!

 瞳で己が身を観るのよ!」


開かれていく瞳。

何かを求めるかのような瞳が開け放たれる。


「そう・・・その瞳よ!

 その瞳こそが私の求めていたモノ!

 自分の運命を呪い、敵を滅ぼす・・・闇の瞳!」


有志連合軍魔法師のユニフォームを着た娘が目を覚ます。


「おかえりなさい・・・ようやく目覚めたわね」


声に気付いた娘が見詰める。


「ミ・・・カ、美夏みか姉ちゃん・・・私・・・やらなくっちゃ。

 私達を殺した憎い奴らを・・・殲滅しなくっちゃ・・・いけないんだ」


挿絵(By みてみん)



黒髪の少女が呪いの言葉を吐く。


「そうよ。

 私達を一度、死に至らしめた奴らに復讐しなければ・・・

 奴等には私達と違って・・・永劫の報いを与えてやらないといけないの・・・」


美夏3佐は少女に呪いを与える。


「永劫の報い?

 どうすれば・・・良いの?

 どうすれば・・・与えられるの?」


少女は求める・・・呪いの結末を。

その問いかけに、美夏3佐は術を掛ける。


果たされる時には何もかもが終わりを迎えられると。

この術は己をも滅ぼす事になると知りながら。


「これからあなたは生き続けねばならない。

 人を滅ぼさんとする神へ復讐する為に。

 我らを殺した神を滅ぼす為に・・・神を殲滅する為に!

 それがあなたへの呪い。

 それこそが永劫の報い・・・

 それがあなた・・・殲滅の女神ミハルの宿命さだめだと心しなさい!」


闘いに疲れ果てた魔砲少女へと呪いが掛けられる。

闘いで一度は命を絶たれた娘が甦る。

呪いを受けて・・・


「私が・・・女神?

 私が・・・滅ぼすの?

 私を含めた・・・全ての神を・・・殲滅するの?」


美夏3佐を見詰めていた瞳が強張る。

何かが瞳の奥で目覚めたかのように。


「私が女神だというのなら。

 今より名乗ろう・・・我の名を。

 神を喰らい尽す・・・戦女神ワーリーン・・・ミハルと!」


黒い衝動がミハルを覆う。

黒い波動がミハルから溢れる。

神を喰らう悪魔のように、ミハルは堕女神おちめがみと化してしまった。




波を蹴立てて、駆逐艦が霧の中を奔る。

それは戦場の中を駆け回っているかのように。


駆逐艦は目標を捉えているかのようにまっしぐらに向かう。


フェアリア沿岸に向かって。



駆逐艦の船体には、<サワラビ>の艦名が記されていた・・・・




END



蒼空そうくうの魔砲師

ミハルは一度死を迎えた事になります。


アンデットかっ?!

いいえ・・・魂達も言った通り、死に切ってはいなかったようです。

今で言う処の心肺停止・・・脳死判定ではなかったと?


どうやら息を吹き返したミハルですが、なにやら片目の色が?

呪われてしまったようですね・・・ドロドロ♪


さて、次回からは第6章が始まります!

引き続いて空の闘いが繰り広げられるのです!


それは、ミハルの新たなる戦い。

 その身体は新たなる魔法衣を纏い、敵と闘うのです。


では、次回 第6章 終る世界 にて。

人類消滅 まで アト 114日

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