表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔鋼騎戦記フェアリア  作者: さば・ノーブ
23/632

魔鋼騎戦記フェアリア第1章魔鋼騎士Ep3訓練!あの戦車を撃て!Act17

挿絵(By みてみん)


救われたミリアに迫られるミハル。

ちょっと・・・もしかしてガールズラブ?


そして、眠れないミハルが外に出ると先客が居た。

「あうっ!」


抱き付いたミリアが苦痛に呻く。


「あ、あれっ。私?」


ミリアの身体を呈した諫めでミハルが気付いた。

抱き付いて気を失いかけたミリアの姿に。


「ミリア?どうして・・・?」


「よかった。・・センパイ。もう大丈夫ですから・・・」


ミリアはミハルの足元に崩れ落ちる。


「ミリアさん!しっかりして!」


リーンがミリアを抱き起こして、


「無茶しないで。

 もし、能力に呑み込まれてたら、貴女は死んでいたかもしれないのよ」


ミリアに注意するが、


「すみません。

 体が勝手に・・・でも誰かがミハル先輩を助けなきゃいけない気がして。

 私は大丈夫です。

 私はセンパイが大切なんです。この仲間の誰もが大切なんです!」


「ミリア、ありがとう。

 そうだよ、私達は誰もが大事。大切な仲間なんだからな」


ラミルがミリアに礼を言う。


「そう!

 あたし達誰一人が欠けても駄目なんだ。

 皆が一つ、一人が皆。あたし達は一つなんだ!」


キャミーがラミルに続いて頷いた。


リーンがミリアを抱き起こして、


「ミリア、すまなかったわね。

 ありがとう、皆さん。

 私、今はっきり解った。私達は一つなんだって。

 誰一人欠かす事が出来ない大切な仲間なんだって。

 だから皆っ!必ず一緒に闘い抜きましょう!」


リーンの言葉に皆が頷く。



「あ、あの。何かあったの?」


ミハルが恐る恐る皆に訊く。


「こんのーっ、暴走娘っ!」


キャミーが大声で悪態を吐いた。







「いやーっ、凄いレベルでしたよ。

 あれが暴走形態ってやつですかね。・・・ミハルがねぇ」


マクドナード軍曹が元に戻ったMMT-3の前でリーン少尉に話す。


「そんなに凄かったの?内からじゃあ解らなかったけど」


リーン少尉が顎に手を添えて訊くと、


「はあ、見た事も無い車体で、あれが多分この中戦車が進むべき未来の進化なのでしょうな」


マクドナードは腰に手を当てて答える。


「そうなんだ。

 凄いわ、そんな変化を今迄した事なかったのに。

 ミハルの能力・・・未知数ね?!」


リーン少尉は、ミリアに謝っているミハルを見ながら呟いた。



「ごめん。ほんとごめん!ミリア、助けてくれてありがとう」


「本当に・・・死ぬかと思ったんですからね。何かお礼が欲しいなあ」


ミリアは悪戯っぽく、ミハルに笑う。


「ううっ、お礼って言っても、大した物持って居ないし・・・」


ミハルは困ってミリアに訊く。


「あ、あの。助けてもらったお礼。何がいいの?」


ミリアは更に悪戯っぽく、


「んふふーっ。欲しい物があるんです」


「えっ?欲しい物って言われても、私にあげられるかどうか・・・」


ミハルが気後れしながら返答すると、


「大丈夫です。先輩でしか貰えない物ですから」


「は?私にしかあげられないもの・・・って?」


ミリアは急にミハルの手を取って、車体の陰に引き込み、


「先輩、欲しい物は・・・先輩のキス」


「ふえ?ミ・・ミリア。な、何?ちょっと、ちょっと待って?!」


ミハルにミリアは、


「だって、お礼を下さるのでしょう?はい・・・」


ミリアはミハルに向って、目を閉じた。


ー  うっ、うわあっ。本気?女の子同士だよ。

   そりゃ助けて貰ったし、ミリアはいい娘だけど。

   ・・・私、そっちの気なんて無いんだけど・・・


なかなかキスしないミハルに、


「んー、センパイー。早くぅ!」


甘えた声でミリアがせがむ。


ー  ううっ、私のファーストキス・・・

   女の子相手ならファーストキスにならないかな。

   やっぱり・・・駄目だよ。出来ないよぉ!


ミハルが顔を真っ赤にして戸惑っているとミリアが首に手を掛けて来て。


<!ううっ!んんっ!!>


ミハルの唇にミリアの唇が重なった。


挿絵(By みてみん)


ー  ミリア!・・・ミリアの唇・・・柔らかいな


「ぷあっ。ちょっとミリア!いきなりっ!」


「えへへっ。先輩の唇、奪っちゃいました。てへっ!」


首に廻した手を離してミリアが笑い掛ける。

その瞳は潤んで涙が頬を流れた。


「ミリア?」


ミハルは涙の訳を知る。


「先輩!一緒ですよ。

 一緒に、ずっとずっと一緒に闘いましょう。

 一人ぼっちじゃないんです。

 これからずっとずっとみんなと共に闘い抜きましょう!」


「ミリア解っているから。

 もう自分一人じゃない事を。

 ミリアも、キャミーさんラミアさんも・・・

 そしてリーン少尉と一緒に闘っていくから。強くなって見せるから!」


ミハルがミリアを抱締めて決意を示す。


「はい、先輩!」


ミリアもミハルを強く抱締めた。


「あははっ!良い姿だな、2人供っ!」


突然2人の横から、キャミーが現れて茶化してきた。


「キャミーさん。あの、これはっ?!」


ミハルが慌ててミリアを離す。


「いいって。

 全部見てたからさ。

 あたしもミハルに言っておきたかったんだけど、ミリアに持っていかれちまったみたいだな」


キャミーが腰に手を当ててミリアを見た。


「あ、あの。キャミーさん。私・・・」


ミリアが恐縮して頭を下げる。


「そんな恐縮すんな、ミリア。

 あたしも同じ事をミハルに言おうと思ってたんだ。

 これからあたし達はずっと一緒に戦い抜こうってな!」


ミリアが笑顔で頷いた。


「うん。宜しくね、無線手さん」


ミハルが笑顔で手を差し出す。


「おう、頼んだぜ。砲手!」


キャミーがその手を硬く握り返し、ミリアを見て、


「そして、大切な仲間。命を分かち合う装填手」


キャミーがミリアも来いよと促すと、


「はい!大切な戦友!」


ミリアの手が二人の手と重なった。


3人はお互いの顔を見詰て、堅く誓い合う。

必ず生き抜くことを。

3人の姿は夕日に照らされて、その情熱の如く赤く染まった。




ー  明日の朝は早く出発なんだけど・・・

   気が高ぶっているのかな。なかなか寝れない・・・


ミハルはベッドの中で目が冴えて眠れずに居た。


ミハルの横で静かに寝息を立ててミリア。

豪快な寝相で寝むっているキャミー。

寝言を呟くラミル。


三人を起さない様にして部屋を後にして外へ出たミハルは、先客が居る事に気付いた。


「リーン少尉。眠れないのですか?」


「ん。ミハル?こんな遅くにどうしたの?」


リーン少尉がミハルに気付き訊き帰す。


「眠れないのです。気が高ぶっちゃって。少尉は?」


「私も・・・。眠れなくて・・・ね」


そう言って視線を星空に戻した少尉が訊いてくる。


「ミハルは、どう思う?この戦争の事」


突然、リーン少尉に戦争について訊かれて戸惑うミハルに、


「私ね、この戦争が始まったのは、私達のせいなんじゃないかって思ってしまうの」


「え?私達って、この国の方から仕掛けたんですか?」


ミハルが驚いてリーン少尉を見る。


「ううん、違うよ。

 私達っていうのは魔鋼の力を持つ者って意味だよ。

 圧倒的な魔鋼の力を開発しだしたこの国に、ロッソアが脅威を抱いて開発を止めようとした。

 それにこの国が応じてしまった。

 戦争なんかになる前に止められたんじゃなかったのかなって思ってね」


「そう・・・なのですか。私には解りません。

 そもそも東洋の技術なんですよね、魔鋼の技術って。

 そしてその技術を伝えたのは私の両親なんですよね」


ミハルもリーン少尉の横に立って星空を見上げる。


「ミハルの御両親は何も悪くは無いわ。むしろその逆なんだから。

 ロッソアの領土拡大政策に対抗する為に、

 この国の施政者が友好国ヤポンから導入を決めてミハルの御両親が招かれた。

 そして、やっと魔鋼の力を具現化出来る所まで来た時に攻撃を受けた。

 ロッソアに内通する者によってね」


「私の両親は、その時研究所で亡くなりました」


ミハルは星空を見上げて小声で言った。


「そう・・・かしら」


リーン少尉が疑問を投げ掛ける。


「え?違うのですか?」


ミハルが、リーンを見て訊く。


「私が思うに・・・

 魔鋼の技術が無いロッソアに最近魔鋼の能力を持った兵器が続々と現れ始めたと聞く。

 我国とヤポン以外で魔鋼機械を持つ国はなかった。

 それなのにどうしてロッソアは開発出来たのかしら。

 単に鹵獲したのならまだしも、新兵器の中から出現しだしたみたい。

 まるで誰かが造っているかの様に。

 ミハルは、この意味解る?」


「えっ!?と、言う事は、父母がロッソアに連行されて協力させられていると?」


「かも・・・しれない。そう思っているの、私は」

「お父さんお母さんが、生きている・・・かもしれない?」


ミハルの瞳に微かな希望が灯される。


「ミハル。

 一つ訊きたいのだけれども、ご両親の死亡は誰に聞いたの?

 御遺体は確認されたのかしら?」


リーン少尉は、何時もと違って厳しい顔でミハルを見た。


「あの、軍研究部の佐官の方が来られて研究所が爆破されて両親が亡くなったと。

 遺体は粉々になり遺品だけしか残らなかったと告げられて・・・

 確認出来ませんでした。それが何か?」


ミハルの返事に、


「そう・・・研究部の佐官・・・

 もしかして、ラドルフって言わなかった?

 その佐官の名前。ラドルフ・ヘスラー大佐って」


リーンの瞳に怒りの色が燃える。


「あ、うーん。確かにヘスラーさんって名乗られましたけど?」


ミハルの記憶にあの日が甦る。

自宅に来た私服姿の数名がミハルとマモルに告げた。

「「御二人が死亡された」」と、言う事を。


信じられず訳を聞こうとする二人を男達は、


「「君達を保護する」」と、言って自宅から連れ出した。


ミハルとマモルを連れ出した男達の後ろで、

自宅の中を乱暴に物色する別の男達をミハルは見た。


ー  何故?私達の家を荒らすの?


その時は理由が解らなかった。

車に連れ込まれると、一人の男が名を名乗った。


「研究部のヘスラーだ。

 君たちの身柄は、軍が保護してやる。

 今後は監視される事になるいいな!」


短く言い放ったその男の目は、恐ろしく冷淡だった。


ー  そう、私の前で彼は名乗った。ヘスラーって・・・



「やはり。彼が動いていたのね。

 ・・・ごめんなさい、ミハル。辛い過去を思い出させて」


リーン少尉がミハルを気遣って謝った。


「いいえ。

 ・・・それでそのヘスラーって大佐が、何か?」


ミハルが訊いてみるが、


「あ、いえ。ちょっとね。

 知ってる人から聞いた事があったから。

 ミハルの事もその人から聞いたんだ。

 バスクッチ曹長にも聞いたから気になってね」


「曹長からも聞いた事があります。

 私を此処へ引き抜いていただいたという話ですね?」


「そ、そう。そっか、曹長も喋ってたんだ。ははは・・・」


リーン少尉は苦笑いをして誤魔化そうとしている。


「・・・リーン少尉。

 少尉は一体何者なのですか?

 曹長が時折少尉の事を姫様って、仰っておられましたが。

 本当は・・・本当の身分は一体?」


「うっ。えっと・・・」


ミハルの質問に戸惑って口を濁していたリーンへ質す。


「私だけに教えて下さいませんか?口外はしませんから」


ミハルは真っ直ぐにリーンを見詰る。

その黒い瞳にリーンは心を開いた。


「ミハル、約束してね。誰にも言わないって」


「はい、必ず。・・約束します」


リーンは一息すって、


「私の本名はね、リーン・フェアリアル・マーガネット

 ・・・皇王フェアレント三世の第4皇女・・なんだ・・・」


「・・・は?」


ミハルは訳が判らずボケた答えをする。


「あはは、ほらね。訳が判らない顔をしてる!」


リーンは笑ってミハルを見詰る。


「え?ええっ?もしかして・・・本当にお姫様?

 えっ?どうしてお姫様が少尉で?戦場に?」


「それはいろいろと偶然と策略があってね。

 私も幼年学校出なんだよ、ミハル・シマダ一年生。

 覚えていないかな、一応私は生徒会にいたんだけど」


「えええーっ!あ、あの恐怖の生徒会に・・ですか?」


「ふふふっ、酷い言われ方ね。恐怖って・・・」


「あわわっ、すみません。つい・・・」


ミハルが取り乱して頭を下げる。


「私ね、シマダ夫妻がこの国へ来られたときから興味があったの。

 女でも戦闘力になれる魔鋼の機械の事が。

 <東洋の魔女団>が、あの要塞を陥とした話を聞いた時から・・・

 自分の国でもそんな魔法の力が国を救える様になれば良いなって。

 そしてそんな魔法の能力が自分にも有れば乗ってみたいって」


「そうだったのですか」


「だけど、能力が有るのが解って喜んでいたら、戦争になってしまった。

 少尉に任官したら・・・ね。

 私が皇族だからって特別扱いされるのを拒んでいたら実験小隊の隊長に任命されて。

 それがこの第97小隊なんだ」


リーンが肩を窄ませて、苦笑いした。


「リーン少尉。いえ、フェアリアル皇女様。

 何故こんな危険を冒すのです。 

 戦場に出れば何時どんな目に会うか解らないのに。

 死んでしまうか解らないのに・・・」


ミハルはリーンを見返し、本意を聞こうとする。


「ミハル、さっき言ったよね。

 魔法の力が国を救えるようになれば良いなって。

 私はそう願っているの。

 この国の人々が大切だから。

 この国を救えるのは私達一人一人の力なんだから。

 どんな立場の人達だって想いは同じなんだって思っているから」


「それだけですか?本当は何が目的なのです?」


ミハルはリーンを睨んで訊いた。


「え?それだけって・・・ミハル?」


「そんな綺麗事の為だけで、戦場へ出られる訳が有りませんよね。

 身分を隠している事も、何か理由が在るのでしょう。

 そしてこの小隊の真の目的にも関係が有るのでしょう?

 話して下さい、その本当の理由を」


ミハルはリーンに迫った。

心にしこりを残さぬ為に。


「・・・ミハル。

 ここからは貴女の心にだけしまって置いて欲しいの。

 ・・・私は4番目に生まれてきた女の子。

 上の2人は正妻としてこの国に来ていたロッソア皇帝の娘の子。

 ユーリ姉様は別の母。

 そして私はまた別の母の娘。

 でもそんなことはどうでも良かったのに、上の2人の姉はユーリ姉様と私を認めなかった。

 いくら皇王の実の娘と言っても自分達とは血が違うと。

 ユーリ姉様と私は皇室だけれども世間に出た。

 それが皇王ちちうえの願いでもあったから。


 私達が幼年学校に入ってから皇室内で悪い噂が立ち始めた。

 宰相のアドラーと、2人の姉が皇父様を殺して国を乗っ取ろうと企んでいると。

 ユーリ姉様と私は秘かに探ってみたけど確証は掴めなかった。

 でもこんなお家騒動を世間に知られてはいけない。

 内密に調べなくてはいけない。


 自分の身分を隠すには一人の軍人として戦いの中に身を置くのが一番良かったの。

 あなたもそうなのよ、ミハル。貴女は殺され掛けたの。

 モルモットとして、そして秘密を知るものとして・・・ね」


「私が・・・ですか?」


「そう。

 シマダ夫妻を知る者を、軍部に圧力をかけてね。

 その者は貴女を葬る為と、

 戦場でもし能力が解れば新たな実験のモルモットとして使うつもりだったと思う。

 貴女があの戦いで一人だけ生き残った事を知ったユーリ姉様が私とバスクッチ曹長に教えてくれたの。 

 そして生存者名を上部へは偽って報告したの。

 でもそれも何時まで誤魔化せられるかは解らないけどね」


「で、でも。転属命令書には、私の名と写真が・・・」


ミハルは混乱する。

 

「その命令書を渡されたのは何処で?誰に?」


「え?仮配属になっていた連隊整備本部で、分隊長に・・ですけど?」


「そう?

 その分隊長さんはなんと言って渡したのかしら。

 田舎の独立小隊へ行けとだけ?」


「え、えっと・・・」


ミハルの記憶には、


「シマダ一等兵、君は不思議な運があるみたいだな。

 陸戦騎乗りとして君を欲しがっている方が居る。

 君は今から行く部隊に何を期待されているのか知らんが。まあ、頑張る事だな」


「はっ、はい!」

 

そう言って手渡された書類には、自分の写真と氏名が間違いなく記されていた。


「私を欲しがったのは、少尉なんですね?」


「そうよ、私とバスクッチ。それにユーリ姉様」


「あの時点では、私に力があるなんて解らなかった筈なのに。何故です?」


「・・・貴女のお母様は能力者。

 ・・・しかも相当強力な魔力の保持者。その娘にも能力が有ると思ったからよ」


「そんな事、解らないじゃないですか。個人の能力なんて」


「ミハル。

 実はね、私もなんだよ・・・私の母も魔法使いと呼ばれた人だったのよ」


リーンがミハルを見詰て話した。


「私の母は王宮の中で異能使いとして働いていたの。

 そこを皇父様が欲されて、私を産んだ。

 私の中には異能使いの血が継がれている。

 私が東洋の技術に興味を持ったのも、この事実を知ったから。

 そして、私は魔鋼騎士となった、母から受け継いだ能力で」


「力は受け継がれるのですか?」


「私は、そう思っているのよミハル」


ミハルは考え込む。

そして一つの疑問が湧いた。


「受け継ぐのは女だけですか?男の子は?」


「気が付いた様ね。

 そう、今までは圧倒的に女性が多かったけど、男の能力者も居るかもしれない。

 貴女の弟さんにも受け継がれた可能性がある」


「そ、そんな。マモルにも能力が?」


「有るかもしれないし、無いかもしれない。

 もし、能力が有るのが知れると、弟さんが新たなモルモットにされてしまうでしょうね」


「い、嫌ぁっ。マモルが実験体にされるなんて!」


ミハルの顔が青ざめる。


「ミハル、弟さんに能力があるかないかなんてそう簡単に解りっこないわ。

 それまでにこの戦争が終われば貴方達はヤポンに帰れる様になるの。

 その為にも私達がやらねばならない事が一杯あるわ」


「そう・・・ですね。早く戦争なんて終わればいいのに・・・」


リーンはミハルに手を差し出して、


「ミハル私に力を貸して?!

 私達と共にこの国を救ってくれるかしら、この国に平和をもたらす為に」


ミハルはリーンの手を握り返すと。


「はいっ!姫様っ!平和を取り戻しましょう。

 そのために戦い抜きますから!ご一緒させて下さい!」


リーンとミハルの絆がまた深まった。



2人の頭上で星が運命を示すように輝いていた。


いよいよ、出撃の日が来る。

本当の戦場に向う第97小隊。

次回EP3Act18

君は初出撃に何を想う?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ