飼われて幸せ
あかるいひかりを感じたらまた違う明かりを感じた
温かいぬくもりを求めてひたすら足をバタバタバタバタ 兄弟と乳の取り合い 母のぬくもり
気がついた時は沢山の人間の前に晒されていた 動く床の上で座っていると周りが騒がしい
私は何なんだろう?その時は何も分からなかった
オークションでペットショップに買い取られていたのだ
僕は多分人間ではないと思う。。。透明の何個も折り重なるケースの中にいた
はじめはご飯ももらえるし優しい人間がきれいにしてくれる なんて居心地が良いのだろう
そんな風に思ってた だんだん飽きる 人間観察をしていると思ってたけど多分観察されてたのは僕だろう
そんな暮らしをどれくらいしたのか分からなくなった 透明ケースについていた紙は何回も書きなおされ
周りの仲間達もいつの間にかいなくなり違う仲間がきた
なぜ仲間かと言うと 実は 話が出来る
仲間の話によると僕は犬 それもチワワと言う犬みたいだ
そのほか柴 マルチーズ ダックス ポメラとか色々いるみたいだ
人間とは仲間とも教えられた 吠え方 甘え方は生まれつきできた。。。暇つぶし方
一番のお気に入りは尻尾を追いかけ回ることだ 本当にクラクラになるがかなり楽しい
そんなある日、一人の子供が僕のケースの前で何かを話してる 気になったので様子を伺う
多分その行為が尻尾を振っていると思われてるみたいだった
次の日、また次の日毎日その子供は来てくれた 僕は本当にその子供が好きになった
なぜか分からないが好きになった
そんなある日、子供は親を連れてきて何やら話してる
いつの間にか大粒の涙を浮かべて子供がないた
僕は仲間に教えてもらった通り初めて吠えた キャン 自分で言うのも恥ずかしいがかなり高音だった
それ以来も子供は毎日会いに来てくれた、時にはケースをたたく人間を怒ってたみたいだ
そんなある日、ケースから出され知らない人間に捕まった 大きい人間 大きい人間は片手で僕を抱くと何やらやっている 多分僕はこの大きい人間に買われたのだろう
仲間には人間 言葉 犬 猫 ご飯色々教えてもらったが僕がどんな状況かは仲間も分からないみたいだった
初めての外の世界
仲間とお別れも出来なかったが一番の心残りは子供のこと 今日も来て居なかったらどんなに悲しむだろう そんなことを思っていたらいつの間にか外にいた
大きい人間は何やら僕に話しかけている 全く分からないから顔を舐めてみたら驚いたようだった
空とは聞いていたがすごく広く大きくててびっくりした 飲み込まれると思い吠えてみた
むなしくキャンキャン
吠えるのはやめよう そう心に決めた クリアケースの中とは違い外はとにかく凄い
音もすごいし見るものすべてが新鮮でなんかとても不思議な気がした
私を買った人間はペットショップからすぐの大きい建物に住んでいた マンションと言うやつみたいだ
部屋に入ると何と 仲間がいた 猫と犬と蛇
犬の言葉は 口の動き、目の動き耳の動きで話す
僕は仲間に教えてもらう前から出来たからみんな出来るのだろう
猫も基本的には一緒 ただ蛇だけは違った
蛇は目と舌で話をする 初めは本当にわからなかった
犬はマルチーズのこうめいオス
猫はプニメス
蛇は蛇 オス
何故か蛇だけ蛇という名前で蛇くんと呼ばれていた。
ついに僕にも名前が!
ペロ!やはり、始め飼い主を舐めたのが名前の由来になったようだ
家族が出来た!本当に嬉しい、毎日こうめいに戦いを挑みまける
プニに寄って行くとまずはシャーと威嚇してソファに登る
こちらを見て子供は相手にしないと耳で話してきた
優しいのは蛇くん プラスチックケースに入っているが本当に、いつも話を聞いてくれる。寂しい時は歌まで歌って首を左右に振って踊ってた
そんな蛇くんが大好きになった!
散歩は毎日コウメイと僕だけ連れて行ってもらえた
大きい人間はとても優しいとみんな話をしていた
ただ大きい人間は家族がいない
僕は三匹いる!なんか可哀想になった
蛇くんに相談したら首を左右に振りシャシャシャシャと笑われた 蛇くんがこんなに楽しそうに大きな音で吠えたのは初めてだった
コウメイグーと音を立てプニもゴロゴロと喉を鳴らした
何と大きな人間が親だと言うのだ!びっくりして少しお漏らしをしたのを覚えている
ただ、一つ言えることは本当に僕たちは大切に育てられているということだ
僕が来て5日目、お腹が痛くて痛くてごはんを残したら大きな人間がお腹をさすり朝まで起きててくれた
ぺろ大丈夫だよ ぺろだい大丈夫だからね
言葉はわからないが蛇くんに聞いたら本当に心配してくれたみたいでお医者?わからないが連れて行くかと話してたみたいだ。
大きな人間は飼い主の名前は高橋オスだ
高橋が親で飼い主で良かったと思った
しかし、そんな平和な時間はすぐに幕を閉じる
家を出なくてはいけないとプニが話してるのを聞いた、蛇くんは普通にしていたがコウメイは凄く悲しそうにしていた。
詳しくは分からないが私たちを飼えない家みたいだ
意味が分からないがダメみたいだ
親の高橋は毎日毎日悩んでた。
蛇くんは僕に一人で生きていくにはご飯を一杯食べろと話してくれた!毎日残さず食べた
コウメイは戦い方を教えてくれた。五回に一回は上に乗れるようになった
プニは相変わらずマイペースで特になにも変わらない
窓からそとを眺めていたら空はまっくろの渦飲み込まれそうになった 6月外は雨
三ヶ月はここに居た!みんなバラバラになるのは耐えられない。寂しさに声を出してしまった
クーン
飼い主?親の高橋はごめんなと何回も僕の頭を撫でる
撫でられて気持ち良いが蛇くんやコウメイ、プニの目が痛い!
だから走って逃げた!逃げまくった
…捕まり一緒にねた
朝、僕は違う家にいた、
周りには仲間家族は誰もいない
大きい人間高橋さえも、あんなに優しくあたまを撫でてくれたのに!思いっきりないたキャン!
あれ?声が少し低い大人だ!
周りには仲間、家族の姿は無かった