第三十一話
俺はティースと戦っているが、しぶとい…何度倒したと思ってもその度に復活する。
「なんの、まだまだ!」と言ってな。
「もう、諦めたらどうだ?」
「私は絶対にお前を倒すまで諦めない!それが私にできるミリオン様の唯一できる忠義だからだ!」
なんて義理深い奴だ…せめてその言葉に答えてやるか。
「これは失礼だったな…ティース。だから俺はそれに全身全霊持って戦おう!」
まあ、その直後に全力で腹一発殴って奴は木っ端微塵になったのは言うまでもない。
ナタミSIDE
「リハルサ!これから俺はお前に攻撃する!ただし、お前がヘタレだったらよけろ!」
「いいでしょう。どうせあなたに勝てる要素はありませんしね。」
後悔するなよ…リハルサ。
「後悔するなよ…リハルサ。とご考えになりましたか。ふふふ…」
心を読めるのか!?
「その通り。秘策があるならとっとと出した方がいいですよ。でないと死にます。」
「わかったよ、これが俺の秘策だ!新光獄炎覇!!」
よし!手応えあり!この技は俺の得意とする火炎系呪文を収束した魔法剣だ。なんでこの技にしたのかと言うとリハルサはオリハルコンで出来ている。オリハルコンは金属だ。金属となれば高熱の火で液体になる…つまり、奴を斬ることができる訳だ!
「確かに、この技は、私の、天敵ですね…おかげで、右腕が切れて、しま、いまし、たよ。」
やった!やっぱり口だけの奴だったんた!!
「ですが!私は核を破壊しない限り何度でも復活出来ます!」
解説SIDE
「ですが!私は核を破壊しない限り何度でも復活出来ます!」
リハルサがそういうと切れた右腕が再生した。
「それはないぜ…俺の秘策が効かないなんてのは。」
そう、リハルサにやったナタミのとっておきの策は敗れてしまったらナタミに勝算はない。
解説SIDEEND
「さて、私の得意とする火炎系呪文と爆発系呪文を見せてあげましょう!」
リハルサが呪文を出す構えをとり、そして
「最初はこれでいいでしょう…」
「ま、まさか!それは、フレイグノン!」
「その通り。私は火炎系呪文と爆発系呪文を極めている。つまりフレイグノンとボムザグランが使えるということ。くたばりなさい!フレイグノン!!」
その攻撃に煙が立ち、俺は呪文を直撃…したかと思いきや…
「何故、攻撃がいつまでたってもこない?」
煙が晴れるとそこにいたのは…
「何故、何故貴方が!」
そこにあったのは身長173cmほどの影。
「ふははは。ナタミ、無事か?」
中性的な声と容姿。
「その声、まさか?!」
そこにいたのは…かつて俺と戦った敵、アイリスことタリーズだった。
ナタミSIDEEND