第十話
感想を送ったLIAR_CLOWNさん、もう一つの作品に感想を送って来異夢さんありがとうございます!
アイリスSIDE
私は今バロンさんと受付が終わって外に出て帰ろうとした時…
「おい、てめえ!」
「なんだ?」
「この俺を差し置いてD級だと!ふざけんな!!新人がD級になるなんて認めねえぞ!」
「あー、それはマスターにでも聞いたら?俺はD級になるのを辞退しようとしたけどマスターが全世界指名手配犯にするとか言ったからなっただけだけど。」
「嘘をつくな!!俺の方が上だって事を見せてやる!くらえ!フレイム!!」
あれは中級呪文!いくらなんでも、危険すぎる。中級呪文は冒険者ランクC級以上が使える呪文。しかし、バロンさんは小さな火の玉を出して冒険者に向かって放った…それだけで中級呪文のフレイムが消され、小さな火の玉は絡んできた冒険者に向かった、しかし冒険者もバカ正直に受けるわけもなくその火の玉をよけた。するとどうだろう…火の玉は地面につくと10mの火柱を立てた…
「ば、馬鹿な!!フレイグノンだと!あれは賢者の技だ!!」
「今のはフレイグノンじゃない…フレアだ。」
「嘘つくな!!今のがフレアな訳あるか!」
「呪文は込めた魔力によって威力が変わる。俺の方が圧倒的に込めた魔力が多かった、それだけの話だ。これならば冒険者ランクD級なのも頷けるだろう?」
あの水晶玉の検査で魔力をみてみたけど、そんなにはいかないはず…
「認めねえ!こうなっては体術でケリをつけてくれる!だぁぁぁ!!」
体術なら、あの冒険者よりも私の方がまだ上…
「遅い!」
そう言うとバロンさんは既に冒険者に一撃を食らわせた…
「かぁぁぁ…」
「アッパーカット!」
「ぐふぅ!」
顎にさらに一撃を加えた。そのせいか、もう冒険者は動けない状態になっていた。
「参ったか?」
「ぐ…まだまだだ!」
「しぶとい奴だ、楽にしてやる。」
もしかして殺す気?!
「ストーップ!バロンさんもういいでしょ!?」
「気絶させるだけだ。」
「そういう問題じゃなくて!」
「ふぅ、わかったよ。そういう事だ。勘弁してやるよ。」
「やっと隙を見せたな!、くらえ!フレイム!!」
「しつこい!」
そういうとバロンさんは冒険者に蹴りをかまして気絶させた。
「それにしても最低の冒険者だったな。で、これからは別行d「絶対に嫌です!」なんでだ?」
「今みたいな方がバロンさんに襲いかかると思うと…」
「安心しろ、逆にボコしてやるから。」
「手加減しなさそうだから、着いて行くんです!…それに、ちょっとかっこよかった…ボソッ」
「わかったよ。アイリスについて行くよ、アイリスはどうするんだ?」
「宿に行きましょう。」
そうして私達は宿に向かった。
アイリスSIDEEND
宿に着いてから俺達は少しタリーズやリハルサの事を考えていた。
「どうしました?」
「いや、ちょっとな、故郷の事を思い出していた。」
「そう言えばバロンさんの故郷ってどんなところですか?」
「俺の故郷は皆いい奴だったな…仲も良かったな。」
まあ、間違いではないな。
「いいところですね。私の故郷なんか、ブサイクと結婚予定はあるわ、家族の仲は悪いわもう最低のところでしたよ!」
「貴族の考えそうなやり方だな。」
「だから、家を出てきたんです!」
「ん?あれはさっきの冒険者じゃないか?」
「あ、本当ですね。」
「あ、ああ~!てめえはインチキ冒険者!!」
「インチキとは失礼な、マスターから聞いたろ?」
「うるせえ!!どうせ不正した事は分かっているんだ!さあ、金をだせ!」
「どうでもいいが、なんで金なんだ?」
「口止め料だ。今すぐに金をだせば不正した事はバラさずに見なかった事にしてやるぜ。」
究極のアホだな、こんな大声で出せば誰だって聞こえる。
「断る。まあ、お前をボコせばいいだけの話だがな!」
そう言って思い切り殺気を周囲に撒き散らした。殺気を周囲に撒き散らすと周りが泡吹いて倒れた。
「なんだよ、やんのか!」
「声が震えているような奴と戦っても意味はない。去れ。」
「うるせえ!」
そう言うと攻撃してきたので腹に一発いれといた。
「ぐふぅ!」ガクッ
「やりすぎですよ!バロンさん!」
「いやー、そんな事言われたってな。」
「次から手加減して下さい!」
「殺気飛ばしただけでこんな被害出るとは思わなかったんだ。」
「つ・ぎ・か・ら・て・か・げ・ん・し・て・く・だ・さ・い。」
「わかりました。わかりました。だから、そんな殺気出すなって。」
「じゃあ、もう寝ましょう。」
「ああ…」
そうして俺の一日は終わった…