第八話
今回は幹部の顔合わせです。
あれから魔王城に戻り、リオンの軍団長就任の歓迎&軍団長全てが集合した為、ここにいる。ちなみにいるのは軍団長の名がつく人(人では無いが)と大魔王様のみ。
「よくぞ、集まった。我が名はタトリア。余はこの時を待っていた。皆の衆、軍団長全てが集合した褒美にそれぞれの武具を与えよう。」
武具?
「これらの武具だ。」
「なっ…?!これはまさか!」
「リオン、知っているのか?」
「ああ、龍魔族の伝説の武具だ。龍魔族の中でも伝説と呼ばれている者にしか扱えないと言われている。だが何故ここにある?」
「龍魔族の者達は当時伝説と呼ばれている者を嫌っていたからここに届けたんだ。」
「そう、この時の為に余はとって置いたのだ。もちろん、リオンお主が持て。」
「他の武具は何ですか?大魔王様?」
リハルサ、やっぱり気になるみたいだな。
「お主はその杖とこの剣をやろう。その杖は呪文の扱いが上手くなる様に出来ている。つまり、風系呪文が完全に扱う事が出来る。剣の方は速さを重視した呪いの剣だ。」
「の、呪い!?」
「と言ってもオリハルボディであれば呪われない様になっている。」
「つまり、実質私専用の物ですか!ありがとうございます!!」
「さて、ヒートクインはそうだな…この鎧をやろう。この鎧は呪文を受け付けずに防御も2ランク上がる鎧だ。」
「ありがとうございます。大魔王様。」
「ヘルバロンには鏡の武具をやろう。ログラスには…「何です?その適当な放置プレイは?」まあ、鏡というのだから想像はつくであろう。それにその体では不満か?」
「いえ、滅相もございません。」
自分で言うのも何だが、意外と冷静に反応したな…
「それもそうか。では、ログラスにはこの大剣とハンマーをやろう。大剣の方は絶対に切れ味が落ちない、ハンマーは意志を持っているが喋る事はできん。」
「ははーっありがたき幸せ。」
「ヘルにはこの鎌をやろう。この鎌はログラスの大剣同様切れ味が落ちない。その上切れ味はこの武具の中でもかなりの切れ味だ。」
「はっ、このヘル、使わさせていただきます。」
「さて、武具の受け渡しも終わった事だ。これからお主達に命令する。」
「「「「「「「何でしょう?」」」」」」」
「ヘルバロン以外の者は勇者をおびき出せ、ヘルバロンはバロンと名乗り、冒険者として勇者を探り出し情報提供をしろ。また見つけ次第捕まえろ。以上!では、解散!!」
そうして、武具の受け渡しは終わったが勇者を探す旅となった…
次回は容姿設定です。